断面萌えサンドよりフルーツサンドより、今年は断然バインミーに熱視線!

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サンドイッチ人気が続くなか、おしゃれ業界からも注目されているのがバインミー。おしゃれ業界人(特に女性たち)はなぜベトナムに惹きつけられ、バインミーにハマるのか、ファッション業界歴○十年の著者がリサーチ。

おしゃれフードトレンドを追え! Vol.15


今おしゃれなサンドイッチはベトナム発。東京No.1のバインミーを探せ!


おしゃれ女子たちはなぜベトナムに魅了されるのか?


GWも終わり、夏のバカンス先をちゃんと考えなくてはならない時期がきた。ファッション業界の女性たちはベトナム旅行がトレンドのようだ。昨年あたりから周囲の編集者やスタイリストたちがこぞってハノイやダナンへ飛び、かわいい雑貨や写真映えする料理写真をSNSに投稿している。かわいい雑貨(大昔にコキュとか流行ったなぁ)、日本人に馴染みやすい辛味の少ない優しいエスニック、そしてフランスの統治下だったからこそ醸し出されるおしゃれ感……。全てがアパレル系女子のニーズと合致! 今年に入ってから、女性誌がこぞってベトナム特集を組んでいるのも納得である。

ファッション業界の女性たちの間にベトナム通が増える中、以前から人気継続中のサンドイッチにも変化が見られてきた。そう、ベトナム発のあのサンドイッチ、「バインミー」の人気がじわじわと来ているのだ! 都内には昨年からバインミー専門店が何軒もオープンしており、夏に向けてさらなるブームが期待される。ちょっとおしゃれなカフェに行くと、メニューの中に自然にバインミーがあるほど知名度も上がっている。

さて、昨今話題のサンドイッチブームが始まったのは2016年あたり。卵焼きサンドが一時期話題になり、“奥渋”の「キャメルバック」には元寿司職人が作る厚焼き卵のサンドイッチに行列ができていて私も並んだ。最近インスタで話題の野菜たっぷりサンドイッチは、色どり鮮やかな断面萌えタイプだ。撮影現場では朝食などに重宝されて、インスタ発の部活「#もりもり野菜サンド部」なんてのも話題になっている。さらに昨年からはフルーツ&生クリームのサンドイッチにも長蛇の列。中目黒の「フツウニフルウツ」は少し前まではいつでも大好きな苺サンドを買えたのに、今では長蛇の列。販売開始から1時間で売り切れてしまうという人気ぶりで、フルーツサンドがトレンド真っ最中ということがよく分かる。

そして2018年、おしゃれ人たちの気分は完全にベトナム発のバインミーだ! バインミーとは、フランスパンの中にレバーパテやベトナムハム、紅白なます(大根と人参の酢漬け)やパクチー、玉ねぎなどをはさみ、ニョクマムソースをかけたサンドイッチのこと。店によって挟む具もバリエーション豊かな、ベトナムのファーストフードだ。野菜たっぷり軽やかな味でお肉の食べ応えもあり、酢漬け野菜のさっぱりとした味が我々日本人にぴったり。

都内注目のバインミーのお店はここ!


エビス バインミー ベーカリー(恵比寿)


バインミー・サイゴン 780円。 ひき肉のパテを挟んだ、一番人気のバインミー。なますに、パクチー、バジルなど野菜もたっぷり!

都内には数多くの(筆者調べで30軒以上)のバインミー店があるが、中でもおしゃれ業界人が好む店があるというので早速4軒で実食してみた。そこで個人的に一番気に入ったのがエビス バインミー ベーカリーだった。まずやられたのが、とても日本とは思えないような現地風の外観。洗練されすぎていない、でも雑多感を残しつつクラシックでおしゃれ。昔ながらの商店街「えびすストア」というロケーションもシビれるし、写真を撮らずにはいられない。お店で粉から焼き上げるバゲットは本場ベトナムの製法を忠実に再現した味。スタッフが2週間の住み込み研修で、その技術を基本から忠実に学んだという。 本当にもっちり柔らかで、何度も言うようだが顎が弱い私でもペロリと食べられる。なますや玉ねぎ、具材のバランスとソースの甘辛加減も複雑な味わいでバジルの爽やかさも生きているし、レバーパテも脂っこくなく上品な味わいだった。また寄りたい! どうか大行列になりませんように。

バインミー☆サンドイッチ(高田馬場)


ベトナムハム&レバーペースト 550円。お肉&野菜がたっぷりで食べ応えありの一番人気メニュー。

恵比寿のバインミーが洗練系だとすれば、高田馬場の超有名バインミー専門店「バインミー☆サンドイッチ」はベテラン素朴系。店員のおばちゃんが笑顔でのんびりトークしながらの接客、食券制での販売方法も庶民的、ALL600円という価格設定も好印象だ。ここのバゲットは恵比寿のに比べてもっと硬めでパリッと感がある。レバーパテも厚めに切られてザクザク入り、ハムもどっさり! なますの存在感も強い。お好みで辛味ソースの追加(無料)やなますやパクチーの増量(有料)もできるなど、自分好みにアレンジして毎日でも食べられるバインミーだ。実際にご近所の常連さんが原付バイクでさっと現れて沢山お持ち帰りする姿も見られた。

スタンドバインミー(学芸大学)


鯖のバインミー 850円(写真:お店から)

学芸大学駅近くに昨年オープンしたダジャレみたいなネーミングが好印象の店。フランス料理をベースにしたベトナム料理を提供しており、お店の雰囲気もヨーロピアンテイスト。無添加・無化調の体に優しい料理が特徴だ。バゲットは中目黒の「タバーン」と共同開発のオリジナル。ほどよいハードさで噛み切りやすいパンはコロンと丸くかわいいビジュアルだ。

アンディー(祖師ヶ谷大蔵)


出典:トトロンのほぼラーメン日記さん

世田谷通り沿いにある小さくてかわいいお店。ふっくら柔らかいフランスパンが美味しいと評判で、パンが売り切れると営業終了してしまう。辛めの魚(サバ)とトマトのバインミー(600円) 、土日限定の自家製塩レモンのサバサンド(650円)とペッパージンジャーチキン(600円)も気になる。

バインミーの魅力は、サクッと歯切れのいい柔らか系フランスパンと、野菜たっぷり&お肉たっぷりのお惣菜感覚なところ。ベトナムのお醤油ヌクマムは東南アジア感いっぱいなのに、どこか日本の味に近くて親しみやすい。コッペパンの惣菜パンもいいけれど、おしゃれ感で言ったら断然バゲットを使ったバインミー。流行のカゴバッグ(丸型が流行りですね)との相性も抜群なわけだ。

やっぱりベトナムは絵になるなぁ〜。洗練されすぎていなくて、ほどよく温かみがある。そんなベトナムの魅力に今年はどっぷり浸かりそうだ。野菜サンドやフルーツサンドもいいけれど、たまにはバインミーでお肉もガツンと食べて力をつけたい。しかもおしゃれに、ヘルシーに。