「女性らしいキレイな体をつくるには、必要なところに筋肉をつけて、体に凹凸をつくらなければなりません。私たちの体は立体物だからです。私はその作業を『ボディメーキング』と呼んでいます」
 
そう断言するのは、『VERY』専属モデルのクリスーウェブ佳子さんほか、一流のモデルや女優など、数々の女性たちを「理想の体」へと導いてきた和久井拓さんだ。40代を超えると、体のメリハリがなくなり、洋ナシのような体形になってしまう女性は多い。
 
「人の第一印象はシルエットで決まります。たとえば、有名アニメのキャラクターなど、黒塗りになっていても、それが何かわかりますよね。そして、洋ナシのようなシルエットになってしまうのは、筋肉が痩せてしまった肩の上に、脂肪が厚く蓄積してしまったからなんです」(和久井さん・以下同)
 
美しい体形をつくるには、正しい方法で筋肉を鍛えることがいちばんだと和久井さんは言うが、日々の仕事や家事で、なかなか時間が取れないという女性も多いはず。だが、ちょっとした心がけで、印象を変えることができるという。
 
「肩甲骨と骨盤が正しい位置にあるだけで、印象がぐっと変わります。若く見えるうえに、バストやヒップは3〜5センチほども上がります」
 
正しい姿勢で保つには「耳の穴」「肩先」「ひじ」「股関節」「ひざ」「くるぶし」の6カ所のポイントが一直線になるイメージで立つことを心掛けよう。正しい姿勢になると、自然とおへそのまわりの筋肉に力が入る。若々しく見えるうえに、健康的な体になることができるのだ。
 
また、骨盤の傾きには要注意。骨盤が前に倒れる「骨盤前傾」はヒールを履く人に多く、反り腰、出っ尻になる。そのため、腰痛になりやすく、ぽっこりおなかの原因に。いっぽう、「骨盤後斜」は日常的な前かがみの姿勢でなりやすい。骨盤が後斜すると上半身は猫背に、股関節も硬くなり、ひざ痛の原因となる。
 
そこで、骨盤を正しい位置にするために有効な運動を和久井さんが伝授してくれた。
 
【入門編1】かかとをたたいて重心を整える
 
ヒールをよく履く人はつま先に重心があることが多い。床に脚をまっすぐ伸ばして座り、片方の足をひざ上に曲げ、20回ほど強くたたいて刺激し、重心位置を整える。もう片方の足も同様に。
 
【入門編2】体をひねって骨盤のずれを修正

1)床にあおむけに寝て、両手を広げた状態で肩を床につける。両ひざをくっつけたまま、ひざの角度が90度前後になるように立てる。
 
2)両足はそろえたままで、息を深く吐きながら足を倒していく。戻すときには、息を吸うこと。これを左右10往復行う。
 
3)左右どちらかが倒しづらければ、そちら側が伸びているなど、左右バランスが崩れている証拠。毎日行うことで、改善される。
 
【チャレンジ編】太ももの内側を鍛えて、モデル姿勢を目指す

1)日本人女性が弱いといわれる太ももの内側の筋肉を鍛えよう。椅子に浅く腰掛け、肩幅の約2倍程度に足を開く。
 
2)ひざとつま先は必ず同じ向きで固定。腕は軽く組み、胸を張り、肩甲骨を背中の中心に寄せるようにしたまま、ももの内側とお尻の穴を締める意識で立ち上がる。
 
3)5秒ほどかけてゆっくりと立ち上がろう。最初から最後まで、ひざで立ち上がらないように、内ももを意識すること。
 
4)座るときも、5秒ほどかけてお尻を下ろす。これを10回ほど繰り返す。つま先重心にならないよう、足裏全体で体を支える。
 
どれも家庭で短時間でできる運動ばかり。まず、「入門編」を行い、余裕がある人は「チャレンジ編」にも挑戦しよう。10歳は若く見える美しい姿勢に近づくはずだ。