ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett) photo : Getty Images

現地時間5月8日(火)に開幕したカンヌ国際映画祭。審査委員長を務めるケイト・ブランシェットが「#Me Too」ムーブメントや映画祭の男女格差について語った。

今年のカンヌ映画祭の審査委員長を務めるケイト・ブランシェット。開幕の会見ではハリウッドで起きているセクハラ撲滅運動「Me Too」や「Time's Up」について語った。

「大きな変化が起きるには具体的なアクションが必要である」とコメント、短期間で変化は実現しないと語った。「それはジェンダー格差や人種の多様性と平等、私たちが自分たちの作品を作るやり方に取り組むこと」とセクハラだけでなくもっと大きな不平等に取り組むべきだと語っている。

一方、カンヌ国際映画祭も男女格差があるという批判にさらされている。今年、コンペティション部門の候補作のうち女性監督の作品は20作品中3作品のみ。ケイトはこれについて「彼女たちは女性だからといって選ばれたわけではない。彼女たちの作品の品質が選ばれた理由。私たちは彼女たちを映画監督として評価するべきであり、そう評価する」。

クリステン・スチュワート(Kristen Stewart)、ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett) photo : Getty Images

映画祭の総代表ティエリー・フレモーも「どちらかのジェンダーを有利に扱うことはしない」とコメントしていたけれど、ケイトの姿勢も同じよう。今年はクリステン・スチュワートやレア・セドゥらがケイトとともに審査員を務める。どのような作品を選ぶのか、5月19日(土)の発表を楽しみにしたい。

text: Yoko Nagasaka