エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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米テレビ局「CBSスポーツ」でキャスターを務めるアメンドララ氏語る

 6日(日本時間7日)のマリナーズ戦で今季3勝目をマークしたエンゼルス大谷翔平投手。投手として5試合に先発して3勝1敗、防御率4.10、打者としても、ここまで16試合に出場して打率.339、4本塁打14打点と投打二刀流で好成績を残し、メジャー球界に大きな旋風を巻き起こしている。

 日本のみならず、米国の野球ファンにもその存在は広く知られるようになり、大きな注目を集める選手の1人となっている。そんな中で、米テレビ局「CBSスポーツ」では、大谷が競技の垣根を超え、“スポーツ界全体”から、大きな注目を集める存在になれると指摘した。

「ショウヘイ・オオタニが”スポーツ界”の話題となるのはいつなのでしょう? 彼はとんでもない才能を備えているからです。101マイルを投げ、週3回ラインナップで打棒を奮うのです。これは前例のない事です」と番組内で語ったのは、同局でスポーツキャスターを務めるデーモン・アメンドララ氏。大谷の投打に渡る活躍に、驚きを示しつつも、その話題性は、まだ“野球界”の枠を飛び出していないというのだ。

 「現在NBAのプレーオフの時期と言う事もあり、世間ではこの事態を気にかけていなかったり、もしくは無視しているのかもしれません。NFLドラフトもありましたから」とアメンドララ氏。米国といえばMLBだけでなく、NFLのアメリカンフットボール、NBAのバスケットボール、NHLのアイスホッケーの4大スポーツが人気を集める。NFLは先日、ドラフトが終了し、NBAとNHLはプレーオフの真っ最中なのだ。

 日本ではワイドショーなどでも頻繁に取り上げられるようになり、競技の垣根を超えた存在となっている一方で、4大スポーツがそれぞれ絶大な人気を誇る米国では、まだ他競技のファンはさほど“オオタニ”に関心を示していないと同氏。「(誰もが知るような)正真正銘の大きな”話題”とは言えません。これは確かに話題なのですが、誰もが常に話をしていて、スポーツの枠を飛び越えるようなものこそが正真正銘の大きな話題と言えます」という。

 ただ、そうそう頻繁に競技の垣根を飛び越えた話題が生まれることはないこともアメンドララ氏は指摘しており「野球界ではプレーオフまでこのような状況には滅多になりません。もっと正確に言うとワールドシリーズまで」。そんな中で“ショウヘイ・オオタニ”は他競技のファンまでもが注目するかもしれない選手だとし「他に誰もできないと世間が思っていたことをやってのける。この選手はそれを証明している最中なのです」と語っている。

 「シーズン中盤になってNBAのプレーオフも終了し、このオオタニへの熱狂ぶりに、誰もが『本当にクレイジーな(熱狂)レベルだ。冗談抜きでジッと見ていかなきゃ』と言う様になることを期待しているよ」とアエメンドララ氏は期待を込めて語っている。シーズン序盤、センセーショナルな活躍を続けている大谷翔平。ここから先、全米を興奮させるような活躍を見せてくれるのを、期待したいところだ。(Full-Count編集部)