「神様お願い。この病院から抜け出して、七日間の元気な時間を下さい」

がんで亡くなる直前の7日間に妻が病床で語った言葉を、夫が書き留めて「七日間」と題した詩が大きな感動を呼んでいる。先月(2018年3月)、朝日新聞「声」欄に投稿され、SNSで拡散され、「涙がとまらない」などのメッセージが多く寄せられている。

詩を投稿したのは神奈川県の宮本英司さん(71)。45年間連れ添った妻の容子さんは今年1月、小腸がんのため亡くなった。英司さんは「一卵性夫婦みたいな関係だった。私のことを一番よくわかってくれていた」と振り返る。

「一日目にはあなたの好きな餃子・・・、七日目には手を執られながら・・・」

七日間のお願いは、次のように綴られている。

<一日目には台所に立って/料理をいっぱい作りたい
あなたが好きな餃子や肉味噌/カレーもシチューも冷凍しておくわ
二日目には趣味の手作り/作りかけの手織りのマフラー
ミシンも踏んでバッグやポーチ/心残りがないほどいっぱい作る
三日目にはお片付け/私の好きな古布や紅絹
どれも思いが詰まったものだけど/どなたか貰ってくださいね
四日目には愛犬連れて/あなたとドライブに行こう
少し寒いけど箱根がいいかな/思い出の公園手つなぎ歩く
五日目には子供や孫の/一年分の誕生会
ケーキもちゃんと11個買って/プレゼントも用意しておくわ
六日目には友達集まって/憧れの女子会しましょ
お酒も少し飲みましょか/そしてカラオケで十八番を歌うの
七日目にはあなたと二人きり/静かに部屋で過ごしましょ
大塚博堂のCDかけて/ふたりの長いお話しましょう
神様お願い七日間が終わったら
私はあなたに手を執られながら
静かに静かに時の来るのを待つわ
静かに静かに時の来るのを待つわ>

評論家の宮崎哲弥「夫婦の道行きにはいろんなことがあります。お二人の45年間が素晴らしいものだったということが伝わりますね」