【極秘】ムーミンの知られざる秘密と噂9選 / ムーミンは突然変異? フジテレビに原作者が激怒など

写真拡大 (全6枚)

世界中で愛され続けている『ムーミン』。1945年にフィンランドの作家トーベ・ヤンソンによって描かれた作品です。日本では何度もテレビアニメや映画が制作されました。そして、現在でもさまざまなグッズが発売され、普遍的な人気を持つキャラクターとして親しまれています。

ムーミンの知られざる秘密と噂9選



そんなムーミンは、誕生から70年以上も経っています。それだけに、多くのムーミンファンでも知らないであろう秘密や設定がたくさん!

今回はそんなムーミンの秘密や噂を厳選してご紹介。ファンならずとも必読です!



1. ムーミンはトイレで生まれた

作者のトーベ・ヤンソンさんが始めてムーミンを描いたのは彼女が10代の頃。弟と哲学について議論し、言い負かされたトーベ・ヤンソンさんは、悔し紛れに弟を"鼻の長い生き物"として、トイレの壁に落書きをしたそうです。そこには“SNORK(スノーク・とても醜い生き物という意味)”という名前が記されていて、その姿がムーミンにそっくりだっだと言われています。

その後、トーベ・ヤンソンさんは政治風刺誌『ガルム』にもムーミンの原型らしきものを描いていたようです。これがムーミンのキャラクターの原型だと言われています。

2. ミイはスナフキンをデートに誘ったことがある

ムーミンの登場人物として有名なミイとスナフキンですが、原作ではミイには34人の兄弟姉妹がいて、スナフキンはミイの異父兄弟ということになっています。ところが、1990年から日本で放送されたアニメ『楽しいムーミン一家』では、ミイがスナフキンをデートに誘うというシーンが描かれました。

そんなミイの申し出に驚いたスナフキンは橋から川に落ちてしまい、浅瀬のはずの川に潜って隠れてしまいました。スナフキンはかなり衝撃的だったに違いありませんね。



3. ムーミンの日(8月9日)はかつて別の日だった

2005年にムーミン誕生60周年を記念して、作者のトーベ・ヤンソンさんの誕生日である8月9日がムーミンの日だと定められました。

しかし、もともとは語呂合わせで6月3日をムーミンの日として認知していたファンが多かったそう。日にちが変更された理由は、6と3でムーミンと読めるのは日本語の語呂合わせだけだから。しかし、フィンランドの人たちも一緒にお祝いができる日に設定すべきという声があったため、8月9日のトーベ・ヤンソンさんの誕生日に決まったそうです。

ちなみに、「ムーミンの誕生日にするべき!」という声も多くありましたが、作中でムーミンの誕生日について触れられたことがまったくなかったため、そのアイデアはなくなったそうです。

4. フィンランド人より日本人のほうがムーミン好き

作者のトーベ・ヤンソンさんはフィンランド出身であり、ムーミンの世界もフィンランドがベースになっています。そして、フィンランド人の97%がムーミンのことを知っているという調査結果が出ています。

しかし、日本でも同様の調査をしてみたところ、なんとムーミンの認知度は98%! わずかながらフィンランドを上回る結果となりました。

実際、日本ではたくさんのムーミングッズが発売されていますが、フィンランドで発売されていないものも多いそう。フィンランド人のムーミンファンが日本でムーミングッズを買って帰るという逆転現象も起こっているそうです。

5. ムーミンパパは捨て子だった

ムーミンパパは孤児院の前に置き去りにされた捨て子だったという設定があります。ムーミンパパはそのまま孤児院に保護されたのですが、院長とウマが合わず、少年になった頃に孤児院を脱走。放浪の末、発明家フレドリクソンらと一緒に蒸気船「海のオーケストラ号」で冒険の旅に出かけました。そして、ムーミン谷を訪れ、そのまま住み着いたのです。

ムーミン谷に降り立った数日後、嵐の海岸で溺れて助けを求めていた女性のムーミントロールを助けたのですが、そのムーミントロールこそが、のちのムーミンママでした。



6. ニョロニョロの隠された秘密

ムーミンに登場する謎の生き物・ニョロニョロですが、実は種から生まれる設定になっているのです。夏至祭の前の晩に種を蒔くと、ニョロニョロたちが地面から生えてきます。そしてニョロニョロの島では夏至祭の日に毎年恒例の集会が開催されます。そして、旅に出るのです。

ニョロニョロの旅の目的地は地平線。地平線にはいつまでも到達することはできないので、ニョロニョロの旅は終わることがないのです。

7. "ぼっち"に優しいムーミンカフェ

東京ドームシティにある「ムーミンカフェ」での神対応が話題になったことがあります。ムーミンカフェに一人で訪れてきた女性に対し、店員が向かいの席に大きなムーミンのぬいぐるみを持ってきて座らせてあげたそう。この神対応がネットで話題となり、以降は一人で店に行く女性が増えたと言われています。

実際には一人ではなく複数人で店を訪れても、同じテーブルに空席があり、タイミングが合えばムーミンファミリーが相席をしてくれることがあるのだそう。誰が座るか指定をすることはできませんが、“ぼっち”の人も大人数でも楽しめるムーミンの世界は素敵ですね。

8. ムーミンは放射能による突然変異?

ムーミンの世界は核戦争によって世界が滅亡したあとの世界だとする都市伝説があります。

その都市伝説によると、ムーミンたちは放射能の影響で突然変異して知能を持つようになり、他の登場人物も放射能によって変化したもの……という内容。唯一人間らしい姿のスナフキンとミイにも諸説あります。

スナフキンは核戦争で生き残った唯一の人間で、退役軍人。旅をしているのは所属していた部隊の生き残った仲間たちを探しているから。

また、ミイの体が小さいのは、核戦争によって目の前で両親が死ぬのを目の当たりにし、ショックによる影響だとされています。

これらの真偽は不明ですが、ムーミンたちが空想上の生物であることや、日本で『楽しいムーミン一家』が放送されていた時期に湾岸戦争が勃発し、他局が報道特番を行う中でテレビ東京だけが『楽しいムーミン一家』を放送し続けたことが戦争とムーミンを関連付けさせてしまったのかもしれません。



9. フジテレビ版ムーミンに原作者激怒

ムーミンはこれまでに何度もアニメ化されていますが、1969年、1972年にフジテレビで放送された『ムーミン』は作者のトーベ・ヤンソンさんを激怒させてしまったと言われています。

トーベ・ヤンソンさんは「これは私のムーミンではない」 「ムーミンにシャープさがない」「ムーミンの世界に車・戦争・お金はない」などと、ムーミンのデザインやアニメオリジナルの世界観に対して激怒し、数々のクレームを入れました。制作側も原作者の要望に寄せようと努力はしたのですが、結局打ち切りとなってしまったそうです。その理由からフジテレビ版の『ムーミン』は未だに再放送や新規の映像ソフト化も行われず、完全に黒歴史となってしまっています。



2018年秋にはテーマパークが誕生予定



日本のムーミンファンにとって、2018年はとても重要な年になりそうなのをご存知でしょうか。秋に埼玉県飯能市にムーミンのテーマパーク「メッツァ」がオープンする予定となっていて、現在急ピッチで工事が進められているのです。飯能市は自然が多く、ムーミンの世界観を再現するのには最適な立地。どのようなテーマパークになるのか、今から楽しみですね!

■執筆・監修:Mr. Fox

執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/