えっスマホの「二年契約」と「分割払い」は違うの？ 「二年縛り」に惑わされずにお得に機種変更するコツ
さらに高額な電話機の本体代金は「分割で購入」を選択した人も多いはず。
分割で購入は最近になって「48回」という選択肢も出てきていますが、まだ24回＝2年間の分割で購入している人が圧倒的に多いのが現状です。
ところで、この2年契約ですが、
・電話番号の二年契約
・本体代金の二年間の分割
と混同して覚えてしまい、お得な買い替えタイミングを逃している人が多くいます。
今回はこの「二年間」の違いと、お得な買い替えタイミングについて解説していきます。
○二年契約は「携帯電話会社」と「電話番号」のお付き合いの期間
携帯電話・スマホの二年契約は
・携帯電話会社
・使っている電話番号
この2つを
・二年毎に契約を更新する
ことで、月々の料金を安く利用できるサービスです。
2年毎の契約更新の仕組みと時期を把握していない人は多い
たとえば2018年4月に契約を行った場合、
2020年3月末、または4月末までがいわゆる「二年縛り」と言われる契約で縛られる期間になります。
この場合、期間中の解約では所定の解除料が発生します。
また、縛られる期間の終わりから1ヶ月〜2ヶ月が解除料のかからない「契約更新期間」となります。
「二年毎の契約更新」となっているため、
二年毎に迎える契約の更新期間に
「二年契約をやめる手続きを」
これを行わない限り、契約で二年間縛られる期間は、二年毎に延長されます。
当然、延長された期間も適用になります。
「解除料のかからない＝負担の少なく解約や他社への乗り換えができる時期」が二年毎に最長2ヶ月しかないのが「二年契約」です。
○本体代金の分割は「縛られない」が「残金が残る」
携帯電話・スマホの分割払いは
・買った携帯電話を所定の回数で分割払いする
・毎月の携帯代に合算して支払う
という仕組みです。
分割払いは途中で買い替えを行っても解除料は発生しない。残った回数、分割で払い続ける必要があるだけ。
本体代金の分割払いは、電話番号の二年契約とは別となります。
支払の途中で、
・ほかの機種に買い替える
・携帯電話会社を乗り換える
という選択をしても、電話番号の二年契約のような解除料は発生しません。
たとえば、24回払いで購入し、20回の支払を終えた時点で、
他の機種に買い替えを行った場合、残るのは
「残り4回の分割支払い」
となります。
電話番号の二年契約のように翌月の請求が1万円高くなるといったことはないのです。
もちろん、事細かに言えば
・「月々サポート」
・「毎月割」
・「月月割」
といった「機種を購入すると通信料がお得になる割引」が適用されている場合、
分割払いが残っている間に次の機種を購入してしまうと、これまでの機種を購入した際に適用された前述の割引が消失してしまうので「損」をするケースもある点には注意が必要です。
○二年契約が残っていてお得に買い替えができない！…は本当？
販売店で見かけるお買得なキャンペーン。二年に縛られて、お得に乗れなかった経験はありませんか？
筆者が携帯電話販売の現場に立っていた頃、お客様に
「二年契約が残っているので今買い替えると損をする気がする」
と言われたことが幾度となくあります。
詳しく話を聞いてみると
・電話番号の二年契約は、ちょうど更新月＝解除料がかからない
・本体代の分割がまだ数回残っている
という状況でした。
大手携帯電話会社では、ここ数年で使っていた携帯電話・スマホを下取りに出すことで次に購入する機種が割り引かれるキャンペーンが盛んに行われています。
分割が数回残っている場合は下取りで値引かれる分を加味すれば、相殺してなおお得に次の機種を購入することが可能です。
また、中古の携帯電話・スマホの買い取りを行うお店も増えているため、こちらで現金に換えて残った分割をまとめて精算するという方法もあります。
もちろん
・解除料は1万円かかる
・分割は終わっている
という逆のケースに該当するお客様も多くいます。
こうしたケースでも、
・最新機種がお買得に購入できるキャンペーン
・使っている機種の下取り
これらを活用することで、発生する解除料のダメージを少なくすることも可能です。
こうした二年契約と分割支払いの終了時期がずれる人は。
・長く同じ携帯電話会社を使っている
・過去に故障や買い替えなどで、二年に達せずに次の機種に買い替えたことがある
人に多く発生します。
ずれてしまった結果
「いつがお得に買い換えできるタイミングがわからない」
という状況になり、そのまま使い続けているケースが多いようです。
「二年契約の途中だから」と買い替えを渋った経験がある人は
・いつ、電話番号の二年契約が終わるのか
・今、解約と乗り換えを行うと解除料がいくらかかるのか
・本体の分割払いがいつ終わるのか
・分割払いはあと何回残っているのか
これらを把握しておくことで、お買得なキャンペーンを活用して、気になる機種や最新機種へのお得な機種変更が可能になります。
請求書の内訳などに契約期間や分割残回数などは記載されていますので、時々チェックしておくといいでしょう。
迎 悟
