近年では韓国が日本を超える勢いであり、20代の未婚率は2005年に、30代の未婚率は15年にそれぞれ日本を上回った。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国メディア・人民網は6日、「韓国が日本を抜いて『単身大国』になっている」とする記事を掲載した。

 記事は、「日本は世界に名だたる『単身大国』であり、50歳までに未婚の日本人男性の割合は約23.4%、女性は約14.1%となっている。しかし、近年では韓国が日本を超える勢いであり、20代の未婚率は2005年に、30代の未婚率は15年にそれぞれ日本を上回った」とした。

 韓国統計庁のデータによれば、20代の未婚率は91.3%で日本の79.7%をはるかに上回り、30代の未婚率は36.3%で日本の34.8%よりやや高くなっている。未婚率の増加により昨年の韓国の合計特殊出生率が1.05にまで低下したという。一方で日本は近年1.4前後が続いているとのことだ。

 記事はまた、韓国メディア・亜州経済の記事を引用。「韓国晩婚化はますます激しくなっており、初婚年齢は09年に日本を追い抜いた。昨年の韓国女性の平均初婚年齢は30.1歳で、日本より0.7歳高かった。韓国女性のうち4年制大学卒業者の割合が47%と日本の倍以上になっており、女性が受ける教育レベルが高いのも晩婚化の要因の1つになっている。若い人たちは『まず仕事で身を立ててから、家庭を作る』という考えが一般的なのだ」と伝えている。

 さらに、晩婚化に伴って韓国では新生児数も年々減少しており、2016年の出生時数は1997年に比べて26万人減ったと指摘。同じ期間で日本の出生時も21万人減ったが、総人口に対する割合を考えると韓国のほうが減り幅がかなり大きくなることを説明した。韓国の専門家は「日本は2000年から『ワークライフバランス』文化がもてはやされるようになり、出生率が1.4前後で維持されている。韓国も日本に倣い、フレキシブルな勤務制度を推進するべきだ」との見方を示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)