進化はスマートスピーカーだけでない! ヤマハが仕掛ける音楽好きのための次世代スピーカーとは

写真拡大 (全6枚)

今や音楽の視聴スタイルは、自由度を増し、好きな音楽をいつでもどこでも聴けるようになった。

テクノロジーが未発達だった時代では、
外出先で音楽を聴く方法としては、カーオーディオを除くと「ラジカセ」がやっとだった。また携帯ラジオなどが音楽を聴くためのツールとして重要でもあった。

そんな音楽試聴で革命をおこしたのが、ソニーの小型軽量カセットプレイヤー「ウォークマン」の登場だ。

その後、音楽試聴は、
カセットテープから、CD、MDに替わり、今ではメモリー型のオーディオプレイヤー、いわゆるDAP(デジタルオーディオプレイヤー)に置き換わる。




そして現在は、スマートフォンの時代を迎えている。
最近のスマートフォは、本体のスピーカー性能も向上し、本体のみでの視聴も実用的になってきている。
さらに有線イヤホンやヘッドホンから、ワイヤレスイヤホン、そしてBluetoothスピーカーなど、無線機器に移行が進むなど、聴き方も多様化している。

スマートフォンを音楽プレイヤーとしてみた場合の特徴は、内蔵メモリーや外部メモリーに数千曲という音楽データを保存することができる。これはカセットテープやCDを取り替えて聴いていた時代では考えられない便利さだ。

スマートフォンの便利さはこれだけに止まらない。
・サブスクリプション制の音楽配信サービス
・無料の音楽配信サービス
これらが開始されたことで、世界中の音楽を聴きたいときに聴けるようになったからだ




こうした音楽の視聴方法の変化は、スピーカーにも大きな変化をもたらしている。

それが「AIスピーカー」とも呼ばれていた「スマートスピーカー」の登場だ。
音声認識によって、気象情報や、スケジュール確認、そして音楽再生も可能なインテリジェンスなガジェットである。

スマートスピーカーには、
・グーグルの「Google Home」
・アマゾンの「Echo」
・LINEの「Clova Wave」
などがある。

これらスマートスピーカーは、AIやIoTとしての機能を重視したものだ。
しかし、今後、登場してくる
・アップルの「HomePod」
などは、音質にこだわった製品だ、
さらにオーディオメーカーの参入も始まっており、デザインや音質にこだわったスマートスピーカーの登場により、市場は差別化されていくだろう。

現在のスマートスピーカーは、
・音声コントロール
・AIの性能、精度、ラーニング
など、基本となるユーザーとのコミュニケーション部分を完成させる段階だ。
現状、音楽視聴の音質は、その機能の一つという位置づけに止まっている。

しかし音声でリクエストするという新しい音楽の試聴方法は、今後、大きく普及して行く可能性は大きい。


さて、そのほかのスピーカーはどうだろうか。現在の家電量販店のスピーカー売り場は、
・Bluetoothスピーカー
・コンパクトスピーカー
など、スマートフォンやPC、DAP向けの製品がズラリと並んでいる。

現在のスマートスピーカーよりも、こうした音楽試聴向けの専用品であるスピーカーの方が
・用途わかりやすい
・操作が簡単
・デザインが豊富
・高音質な製品がある
など、音質やサイズ、用途に合わせた製品を選べるメリットがある。

しかし、実は、このスピーカー製品も、今、進化している。

ヤマハは、新しい試みネットワーク対応で「スピーカー」の進化を模索しているのだ。

これまでオーディオ製品のネットワーク対応といえば、
・NAS
・PC
などの音楽ライブラリーからの再生と決まっていた。

ところがヤマハは、「MusicCast」として様々な機器との接続および再生方法を可能としているのだ。




一見すると、普通のBluetoothスピーカーだが、Wi-Fi接続に対応しており、同じネットワーク上のスマートフォンを介してWi-Fi経由でスピーカーが音楽を再生することが可能となる。

Bluetooth接続ではないため、そのままのデータを再生することで音質の劣化がなく、着信があっても音楽を再生したままスマートフォンで通話が可能だ。

さらに、スピーカー本体に
「Spotify」
「radiko」
などのサービスがプリインストール済みなほか、CDクオリティの高音質な
「DEEZER HiFi」
のサービスまで入っている。有線放送やケーブルテレビの工事も要らない、ただネットワークに繋ぐだけで、音楽やラジオをいつでも楽しめる画期的な製品なのである。

スピーカー単体で音楽を楽しむことができるので、スマートフォンから音声を転送する必要がない。スマートフォンは、アプリを通してスピーカーのリモコンとして動作し、スピーカーの電源をオンにして、聴きたい曲やアルバム、プレイリストを指定すれば、あとはスピーカー側で全て処理してくれるというわけだ。

特にFLAC形式で配信されるDEEZER HiFiは、スピーカー内部でアナログ変換が行われるため高音質で楽しめるのが音楽好きには、うれしいポイントだ。

MusicCastは、こうしたスピーカーを複数台コントロール可能だ。
たとえば、TVに接続している「サウンドバー」の音声をキッチンのスピーカーに転送するという使い方もできる。

これまでなら、こうした複雑な使い方は、
ケーブルを配線したり、スイッチを切り換えたりする必要がある。
そんな苦労をすることなくスマートフォンのアプリで簡単に切り替えることができるのだ。

従来の単体スピーカーは音源と接続して初めて機能するものだった。
・ネットワーク接続
・本体内部の機能アップ
により、本体だけでもコンテンツを楽しめるスピーカーに進化している。




MusicCastには、コンパクトなスピーカーだけではない。
・スタジオモニターに有線LANやWi-Fi機能を持たせたもの
・アンプにMusicCastの機能を持たせたもの
などもあり、用途に合わせて選ぶことができる。




キレの良いサウンドが得意なスタジオモニターは、音源の持つニュアンスをありのままに再生するため個性としては面白い。

様々なスピーカーに接続できるMusicCast対応アンプなら、ベストなスピーカーとの組み合わせで心地よいサウンドが楽しめる。

スマートフォンやDAPで使えるBluetoothスピーカーを検討しているなら、一度ヤマハのMusicCast対応スピーカーもチェックしてみてはどうだろうか。

新しい音楽との寄り添い方が発見できるかもしれない。


執筆  mi2_303