後藤田(2番)のゴールで高校選抜は欧州遠征の成績を1勝1分とした。写真:徳原隆元

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 第56回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会(25分ハーフ)に参加中の高校選抜は、3月31日にグループステージの第2戦でエバートン(イングランド)と対戦。イングランドの名門を相手に、日本の若武者たちは逆境を跳ね返すタフさを見せた。

 初戦とまったく同じメンバーで臨んだ高校選抜は、序盤からアグレッシブな試合運びを見せる。しかし、相手のパワーと素早い攻守の切り替えを前に、思うようにボールを繋げない。劣勢のまま、スコアレスで前半を終えた。

 迎えた後半もエバートンのフィジカル能力の前に苦戦を強いられる。すると、後半15分にパスミスから与えたPKを難なく決められ、先制を許してしまった。

 なんとか挽回したい高校選抜は飯島陸(前橋育英)や菊地泰智(流経大柏)を軸に猛攻を仕掛けていくと、終了間際の後半25分。ついにゴールをこじ開けてみせる。

 CKの流れから途中出場の荒木駿太(長崎総科大附)がクロスを入れると、最後は後藤田亘輝(前橋育英)が値千金の同点弾。土壇場で試合を振り出しに戻した高校選抜は引き分けで試合を終えた。

 同点ゴールを決めた後藤田は日本協会を通じて、試合を総括。「1点ビハインド、しかも終了間際でしたが、”絶対に諦めない”という高校サッカー魂で頑張りました」と、メンタリティの強さが結果に結び付いたと明かした。

 ただ、ゴール後は感情をどのように表わしていいのか分からなかった様子。「すごく嬉しかったのですが、久しぶりのゴールでどうやって喜んだら良いのかわかりませんでした」とDFの選手らしい言葉で、久々の得点を振り返った。

 通算成績1勝1分となった日本は次戦、現地時間4月1日の12時からブレーメン(ドイツ)、同日18時30分からザルツブルグ(オーストリア)と対戦する予定だ。

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