昨年からGIに昇格した大阪杯(阪神・芝2000m)が今年は4月1日に行なわれる。

 GI初年度となった昨年は、1番人気のキタサンブラックが勝利。人気どおりの強さを見せたものの、2着には7番人気のステファノスが食い込んで波乱となった。

 また、3着には4番人気のヤマカツエースが入線。3連単は2万3910円と、まずまずの配当をつけた。戦前には、キタサンブラックに、マカヒキ(2番人気)、サトノクラウン(3番人気)の「3強」の争いと見られていただけに、ヤマカツエースも波乱の結果にひと役買ったと言える。

 GI初年度からそこそこ”荒れた”ことを思えば、今年も同様の展開を期待して穴勝負に徹するのも悪くない。そこで、まずは昨年の波乱を演出した2、3着馬を例にとって、今年のレースで人気馬にひと泡吹かせそうな伏兵馬を探してみたい。

 昨年2着のステファノスは、国内外のGIに多数出走。昨年の大阪杯も含めて2着3回、3着2回と、好走例は何度となくある。

 しかし、GI勝利はゼロ。充実したメンバーがそろうGIでは「力不足」と見られて、低評価にとどまることが多かった。昨年の大阪杯も、その一例となる。

 今年も狙うべきは、そういうタイプの馬。好走歴はあっても、GIでは「足りない」と見られている人気薄馬である。

 今回のメンバーなら、似ているのはスマートレイアー(牝8歳)だ。


初のGI制覇を目指すスマートレイアー

 今年8歳になるベテラン牝馬で、これまで何度もGIの舞台に挑んできた。ただ、たびたび上位入線は果たしているが、3歳時のGI秋華賞(京都・芝2000m)での2着が最高で、いまだ勝ち星は手にしていない。

 ゆえに、GI馬がズラリとそろう今回は上位人気は望めない。それどころか、GI香港C(5着。2017年12月10/香港・芝2000m)以来のレースという点が嫌われて、なおさら人気を落としそうな状況にある。

 だが、昨秋の京都大賞典(2017年10月9日/京都・芝2400m)では、昨年のGIジャパンカップ(東京・芝2400m)を制して今回も人気が予想されるシュヴァルグラン(牡6歳)を撃破。力があることは実証されている。

 また、GI昇格前の大阪杯を振り返ってみても、ダイワスカーレット(2008年、1着)、カワカミプリンセス(2009年、3着)、ラキシス(2015年、1着)、ショウナンパンドラ(2016年、3着)など牝馬の好走例は多い。

 昨年、同タイプのステファノスが見せたような激走を、今年はスマートレイアーが再現してもおかしくない。

 続いて、昨年3着のヤマカツエース。こちらも、GIIやGIIIでは何度もタイトルを獲っているが、GIでは入着止まりの馬だった。

 その結果、2走前のGI有馬記念(中山・芝2500m)で4着と健闘し、前走のGII金鯱賞(中京・芝2000m)では見事な勝利を飾っていながら、一線級と比べると格下に見られて、上位勢とは差のある4番人気という評価だった。

 しかし、直前の前哨戦を制した勢いのまま、3着に突っ込んできた。

 同馬に近い馬を今年の出走馬からピックアップするなら、サトノノブレス(牡8歳)だろう。

 久々となった前走のGII金鯱賞(3月11日)では、サトノダイヤモンド(牡5歳)、ヤマカツエース(牡6歳)らを振り切って2着。調子は上向きにあるが、この馬もこれまでにGII、GIIIを合わせて4勝を挙げているものの、GIでは2着が1度あるだけで戴冠は遂げていない。

 そうなると、おそらく「GIでは厳しい」と見られ、前走の好走を持ってしても、さほど評価は上がらないだろう。だが、昨年のヤマカツエースと同様、好調を維持して人気以上の走りを見せる可能性は十分にある。

 さて、GIに昇格する前の傾向も少し参考にしてみたい。過去の大阪杯では直近の重賞で好走しながら、メンバーのレベルが上がることによって、軽視されてしまった馬がしばしば波乱を起こしている。

 例えば、2010年に6番人気で勝利したテイエムアンコール。同馬は前走のGII中山記念(中山・芝1800m)で2着に入っていた。

 2015年に6番人気で3着となったエアソミュールも、3走前のGII毎日王冠(東京・芝1800m)で勝利。その後、前々走、前走のGII戦でも3着と善戦を繰り返していた。

 ところが、大阪杯ではGIIだった頃からGI勝ちのある豪華メンバーがそろうレースだったため、それら実績馬に人気を譲って、それぞれ伏兵扱い以上の評価はされなかった。

 その例から、今回も直近の重賞で結果を出している馬を狙いたい。面白いのは、トリオンフ(セン4歳)とウインブライト(牡4歳)である。

 トリオンフは、目下3連勝中の上がり馬。1000万下、1600万下と勝って、前走はGIII小倉大賞典(2月18日/小倉・芝1800m)を完勝している。

 ウインブライトも、3走前のGIII福島記念(2017年11月12日/福島・芝2000m)を制し、続くGIII中山金杯(1月6日/中山・芝2000m)で2着と好走。そして前走では、好メンバーがそろった中山記念(2月25日)を快勝して波に乗っている。

 まさに2頭とも絶好調と言える状態にあるが、それぞれここでは上位人気を争うまでには至らないだろう。なにしろ、GI勝ちのある名うて強豪馬が今年もこぞって集結するからだ。

 とはいえ、直近の重賞で結果を出している好調馬が侮れないことは過去の歴史が証明している。今年もトリオンフやウインブライトが、人気の実績馬を蹴散らすシーンがあっても不思議ではない。 GIの舞台にふさわしく、現在の中距離戦線を代表するハイレベルなメンバーがそろった大阪杯。歴戦の古馬たちによる、濃厚なレースになることは間違いない。そんな見応えのある一戦で、オイシイ馬券までゲットできれば言うことなしだ。

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