ドルトムントのMF香川真司【写真:Getty Images】

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トルコの名門が香川獲得を画策、ドルトムントとの契約は残るが資金面の問題はなし

 海外サッカー、ドイツ1部ドルトムントのMF香川真司が、トルコ1部ガラタサライに移籍する可能性が浮上した。DF長友佑都も所属するトルコの名門が香川の獲得に動いている。トルコ紙が報じている。

 ロシアW杯終了後に、トルコで香川と長友の共演が実現するかもしれない。トルコ紙「スター」は「ガラタサライがトルコリーグに贈り物を画策。それはシンジ・カガワ」と見出しをつけて特集している。

「ガラタサライはもし今季を王者として終えた場合、ビッグな移籍を実現させる目論見だ。ターゲットの名は、ドルトムントのシンジ・カガワ。現在首位に立っており、このまま優勝のテープを切れれば、それを実現させうる資金の確保にも成功する」

 記事ではこう伝え、近く正式オファーを出す可能性があるとしている。香川はドルトムントとの契約を2020年まで残しているが、資金面の問題もないようだ。

 同紙は香川の獲得に成功すればリーグ自体の人気向上にもつながると指摘。その上で「ガラタサライも、ピッチ中央であらゆる役目を担うことのできるスターを渇望している。カガワにとっても、年齢が29歳に差し掛かり、CLで戦うための時間が多くは残されていない。そのため、常連組のガラタサライ移籍は、彼にとっても悪くはない話となる」と続け、両者にとってもメリットの大きい移籍だとしている。

香川移籍のカギを握るのは親友・長友? 年齢など考慮すれば移籍に踏み切る可能性は決して低くない

「さらに、カガワ獲得を目指す上で、もう一つ理由がある。それは、日本のマーケットの開拓、拡大である。ユウト・ナガトモの獲得により、ガラタサライはアジアで数多くのファンを獲得した。ガラタサライの試合も日本で放送されることになり、その貢献は絶大なものだ。カガワという象徴を手にし、日本でガラタサライという存在を定着することを望んでいる」

 こう伝え、「非常に建設的な計画だ」と締めくくっている。

 現在左足首の故障のため実戦から遠ざかっている香川。所属するドルトムントのチーム状況が安定しない上、自身の立場も確立し切れていない。29歳という年齢を考慮し、残りのキャリアで欧州最高の舞台のピッチに立ちたいという意欲が強ければ、CL常連組であるガラタサライへの移籍を決断するという可能性も決して低くはない。

 また長友もインテルからの期限付き移籍中で、ガラタサライ残留が100%決まっているわけではないが、親友からのラブコールが大きな鍵を握ることになるかもしれない。

 けがのため今回の日本代表の欧州遠征にも招集されていないが、代表復帰への待望論は根強い日本のエース。その周辺がにわかに騒がしくなってきた。(THE ANSWER編集部)