「ニッサン IMx KURO」(画像: 日産自動車の発表資料より)

写真拡大

 日産自動車は23日、2022年度までに電気自動車(EV)と独自のハイブリッドシステム「e-power」を搭載した車を合計し、年間100万台販売する計画を発表した。今後新たな電気自動車を8種類開発し、2020年には軽自動車型の電気自動車の投入も計画している。

【こちらも】日産、「リーフ」の中古バッテリーを外灯に使用するプロジェクトを開始

 23日に神奈川県横浜市の日産本社で記者説明会を開いた。商品戦略を担当するフィリップ・クランCPLO(Chief Planning Officer)は「電動化への転換期は20年代だ。この移行期を積極的に活用する」と話した。「2010年に発売して累計31万台を販売している電気自動車『リーフ』の経験と技術を最大限生かす」という。

 今後、「リーフ」の成功を基盤として、22年度までに新型の電気自動車8種類を新しく投入する。特に中国市場に積極的に投入するとしており、8種類のうち2種類は合弁会社の中国独自のブランド「ヴェヌーシア」の車種に電気自動車を加えたものとなる。残りの6種類はSUVで「IMx」をモチーフにした電気自動車などを投入していく。

 日産が開発したe-POWERは発進時から一気に最大トルクを発揮し、独特の加速を発揮するハイブリッドシステム。エンジンで発電し、モーターだけで駆動するため静粛性にも優れる。現在、「セレナ」と「ノート」に搭載している。販売は国内だけだが、東南アジアや中国、南米で展開していく予定だ。

 また自動運転技術における戦略の一環として22年までに安全性能運転支援システム「プロパイロット」を20車種に搭載し、20以上の市場に投入。搭載した車種の販売台数は年間100万台を見込んでいる。安全性能の一部である「高速道路同一車線自動運転」の性能は、複数の車線で自動で走行出来るように強化するとしており、日本では1年以内に導入する方針だ。