ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが創業した映画会社のワインスタイン・カンパニーが経営破綻した。一時は、投資家グループが同社を売却する話も持ち上がっていたけれど、交渉は決裂。ニューヨーク州司法長官が、ワインスタインのセクハラ問題でワインスタイン・カンパニーを提訴したことが原因だと言われている。

「ニューヨーク・タイムズ」紙によると、ワインスタイン・カンパニーは2018年2月25日(現地時間)に声明を発表し、破産法手続きを申請することを報告。「ワインスタイン・カンパニーは、資産や雇用を維持するため、売却プロセスに従事してきました。しかし残念ながら交渉は不調で終わりました」「これは従業員や債権者、そしてその他の被害者たちにとっては非常に残念な結果です。理事会では、どうすることもできませんでした」

2017年11月、オバマ大統領政権下で中小企業庁(SBA)の長官を勤めていたマリア・コントレラス・スウィート氏率いる投資家たちが、ワインスタイン・カンパニーに買収提案を行ったと「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙が報じた。ワインスタイン・カンパニーが買収に合意すれば、コントレラス・スウィート氏は、取締役会の過半を女性が占めるよう求める予定だったそう。

その一方でニューヨーク州は、ワインスタイン・カンパニーがワインスタインによる性的暴行から従業員を守れなかったとして同社を提訴。また人事部に従業員たちが被害を訴えたにもかかわらず、ワインスタインと弟ボブは対策を講じなかったと非難した。それに対し、ワインスタイン・カンパニーの取締役会は次のようにコメント。「取締役会に関する申し立ての多くは不正確です。この状況を最も適切な方法で解決すべく、我々の方でも事実を明らかにしていきたいと思っています」

80人を超える女性たちからセクハラを告発されたワインスタインは昨年10月、自身で設立したワインスタイン・カンパニーを解雇。その後、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーから追放され、妻ジョージーナ・チャップマンからも離婚を申請された。現在は米アリゾナ州にあるリハビリ施設で性依存症の治療を受けているとの噂。所有していた豪邸を次々と手放しているところをみると、元妻たちに養育費や和解金、被害者たちに慰謝料や損害賠償を支払う準備を進めているのか、気になるところ。

Photo: Getty Images Translation: Reiko Kuwabara From: ELLE UK