画像提供:マイナビニュース

写真拡大

サノフィはこのほど、花粉症の症状の一つである「鼻づまり」のメカニズムや、即効性のある鼻づまり解消法について明らかにした。

花粉症の代表的な症状にはくしゃみや鼻みず、鼻づまりがあるが、この中でも日常生活に大きな影響を与えている症状が鼻づまりであるという。鼻呼吸がうまくできないため、集中力低下や睡眠障害などを引き起こされ、仕事や勉強のパフォーマンス低下につながるとも考えられているとのこと。

鼻の穴の内側は皮膚で覆われ鼻毛が密生しており、その奥には粘膜で覆われた鼻腔と呼ばれる空洞がある。鼻みずと鼻づまりは混同されがちで、鼻腔に鼻みずが詰まるから鼻がつまると考える人も少なくないが、実は最も一般的な原因は「鼻の粘膜の腫れ」によるものだという。

花粉症を始めとしたアレルギー性鼻炎、風邪、ウィルス感染症などにかかると、鼻の粘膜に炎症が生じ、血管の拡張が起こる。その結果、鼻の粘膜が膨張し、鼻腔が塞がれることで鼻づまりが引き起こされるとのこと。

鼻づまりになると、鼻腔の天井部分にある嗅上皮(きゅうじょうひ)ににおい物質が届きにくくなるため、においがわかりづらくなることもあるという。嗅覚は味覚にも影響を及ぼすため、味がわかりにくくなる場合もあるが、近年、注目されているのは「飲酒と鼻づまり」の関係であるとのこと。

スウェーデンで行われた調査によると、成人男性の3%以上がアルコールの摂取後にくしゃみ、鼻づまり、鼻みずなどの鼻に関するアレルギー症状が発症したことがわかったという。特に多かったのが「鼻づまり」(79%)であったとのこと。その理由として、「アルコールの血管拡張作用」が影響していると考えられるという。

アルコールとアレルギー性鼻炎の関係に関する研究結果によると、アルコールには血管拡張作用があることがわかっている。アルコール摂取は鼻の粘膜を膨張させ、鼻腔が塞がれることで引き起こる鼻づまりを誘因し、悪化させてしまう可能性もあるとのこと。

同社では、鼻づまりを一時的に解消できる方法を紹介している。「鼻を蒸しタオルで温める」「靴下・足湯・足裏カイロで足を温める」「ペットボトルやラップの芯などを使ってわきの下に圧力をかける」の3点で、そのほか、交感神経を刺激する適度な運動もおすすめとのこと。なお、これらの方法はあくまでも一時的なものであるため、症状が長引く場合は医療機関を受診することが大切となる。

東京大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学教室・准教授の近藤健二先生によると、鼻づまりと鼻みずは病気の仕組みが異なるため、それぞれに個別の対処が必要であるとのこと。

嗅覚は、火事やガス漏れなど、日常のさまざま危険を察知するために重要な役割を果たす。「においが感じにくくなる鼻づまりは、生活の質に大きな影響を及ぼします。症状がつらいときは、近くの医療機関で相談することをおすすめします」とコメントしている。