ミニー・ドライヴァー(Minnie Driver)、マット・デイモン(Matt Damon) photo : Getty Images

昨年12月、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラについてニュース番組のインタビューで語り、批判を浴びたマット・デイモン。元恋人のミニー・ドライヴァーが改めて彼の発言を分析している。

インタビューでハーヴェイ・ワインスタインのセクハラは知らなかったと語っていたマット・デイモン。さらにセクハラ行為全般について「行動にはいろいろな様相がある」「誰かのお尻を叩くのと、レイプや子どもに対する性的虐待は違う」「一緒に扱うべきではない」とコメントし、大バッシングされた。マットの元カノのミニー・ドライヴァーも「男性が性的に不適切な行動や暴行、レイプの区別に対してこんな意見を持っていることは鈍感さの表れ」とツイートし、批判していた。

マットはこの後「もっと意見を聞くべきだった」と謝罪し事態は収拾したけれど、ミニーが新聞「ニューヨークタイムズ」のインタビューで彼のコメントを改めて分析している。とはいえ、単に批判するのではなく新たな指摘も! ミニー曰く「マットの意見は、女性が問題に対処する方法についてひと言いうのが自分たちの仕事だと思っている、知的で善良な白人の男性すべての考え方を表している」。

つまりマットに限らずアメリカで優位な立場にいる白人男性が多かれ少なかれ持っている考え方であり、それだけ問題は深いということ。ハリウッドから始まった性的暴行撲滅のムーブメントが広がるアメリカ。彼らの根強い認識を変えることができるのか、注目していきたい。

text: Yoko Nagasaka