エマ・ワトソン(Emma Watson) photo : Getty Images

「Time's Up」が立ち上げられ、セクハラ撲滅に向かって行動しているハリウッド。イギリス映画界も負けてない! 英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)と英国映画協会(BFI)がセクハラをなくすためのガイドラインを作成。エマ・ワトソンもこれに賛成している。

ハーヴェイ・ワインスタインやケヴィン・スペイシーによるセクハラはハリウッドだけでなくイギリス映画界にも影響を及ぼしている。ロンドン警視庁は現在9人の女性から告発されたワインスタインの暴行容疑14件を調査中。さらにスペイシーの暴行についても操作しているという。

そんな中、英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)と英国映画協会(BFI)がセクハラ撲滅のためのガイドラインを発表。以下の8条で構成されている。

「すべての人を受け入れ、明るくお互いにサポートしあう職場を作り、維持する責任をすべての人が負う」
「ハラスメントは2010 年平等法に反する行為であることを認識する」
「雇用主は1974年労働安全衛生法に基づく責任を負う」
「セクハラを含むハラスメントやいじめを容認しない。この重大な問題が起きた場合にはそれが報告され、調査が行われるようなプロセスを確実に整備する」
「いじめやハラスメントが生産性や、人に影響を与える長期的な健康や福祉を妨げるものであることを認識し、これを撲滅するために行動する。それは被害者や被害を告発した人を適切に保護すること、いじめやハラスメントが確認された場所では、それに対して適切な行動をとることを含む」
「すべての人を受け入れることを大切にし、違いを理解し、他の人たちから学ぶことを喜んで受け入れ、偏見を持ったり贔屓をしたりすることなくすべての人を平等だと考える。お互いへの敬意に基づき、人間関係を築く。私たちの創造性と生産性を高める、建設的なやり方でフィードバックをお互いに与え合う」
「いじめや嫌がらせの被害を報告することが、圧力を受ける可能性を理解する。だから報告が明確に率直に行われるために秘密保持を尊重する。ハラスメントやいじめに当たる可能性のある行為を誰かが報告した場合、それを客観的に調査する。ハラスメントやいじめを報告した人、善意から調査に参加した人がその結果、報復されたり犠牲になったりすることがあってはいけない」
「組織における地位にかかわらず、お互いの尊厳を大切にする」

マライ・ララシ(Marai Larasi)、エマ・ワトソン(Emma Watson) photo : Getty Images

「Time’s Up」を支持しているエマ・ワトソンもイギリス映画人の1人として、このガイドラインを前向きに評価している。「このガイドラインは撮影現場の微妙な上下関係や、規定外の変な時間にも働くことを理解している人が作ったもの」「これはがみんなの第二の天性になってくれればいいと思っている。これは個人を守るだけではなく、より多様な声や実質的に私たちが生きているエンタメ業界を受け入れる上で大切な一歩よ」とコメントしている。

またBAFTAとBFIはこのガイドラインがきちんと実行されるよう具体的なアクションも発表。被害者が告発できるようホットラインもスタートさせるという。ハリウッドとはまた違った方法で対策を始めたイギリス映画界。今後、どのように変わっていくのか注目したい。

text: Yoko Nagasaka