クエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino) photo : Getty Images

40年前に起きたロマン・ポランスキー監督の未成年に対するレイプ事件。ポランスキーを擁護していたことが発覚したクエンティン・タランティーノ監督が謝罪声明を発表した。

2003年に出演したハワード・スターンのラジオ番組で「ロマン・ポランスキーのしたことはレイプではない」「彼女はそれを望んでいたんだ」と発言していたクエンティン・タランティーノ。この発言が発掘して報じられるとタランティーノに対する批判の声が噴出していた。

タランティーノはすぐに声明を発表、被害者のサマンサ・ゲイマーに謝罪した。「サマンサと彼女に対する犯罪行為に関する僕の傲慢な発言を正式に謝罪したい」「15年が経ち、自分が非常に間違っていたことに気がつきました。ミズ・ゲイマーはポランスキーにレイプされた。ハワードがポランスキーの話題を出したとき、僕は話題を煽って面白くするためにわざとああいう立場をとった。僕はミズ・ゲイマーの気持ちを考えなかったし、そのことを謝りたい」。

「僕は傲慢で無神経で、何よりも間違っていた。サマンサ、申し訳ない」と最後にもう一度謝罪したタランティーノ。現在彼はハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ事件でも、ローズ・マッゴーワンやユマ・サーマンが被害を受けていたのを知っていたのに何もしなかったことが明らかになり、批判を浴びている。謝罪はしたけれど、今後の言動や作品作りが厳しい目にさらされるのは間違いなさそう。

text: Yoko Nagasaka