クロエ・グレース・モレッツ(Chloe Grace Moretz) photo : Getty Images

「Time's Up」や「Me Too」などセクハラ撲滅運動が盛り上がるハリウッド。クロエ・グレース・モレッツもセクハラを体験したことを告白している。

昨年、映画『I Love You, Daddy(原題)』に出演、コメディアンのルイ・C・Kと共演したクロエ。でもルイに対して最近、複数の女性からセクハラ告発の声が上がり、騒ぎになっている。現在サンダンス映画祭に出席しているクロエに対しても、彼のセクハラに関する質問が上がった。

雑誌『バラエティ』のインタビューに答えたクロエ。「私も様々な業界にいる何万もの女性と同じようにストーリーを持っている」「この部屋にいる人誰に聞いても、みんな10くらいのセクハラのエピソードは語れると思う」とコメント、セクハラを経験したことがあると明らかにした。

でもクロエは「私も自分の体験について語ることはできる。でも私はこのムーブメント全体について語る方が大切だと思う」。さらに「こういうやりとりや、サンダンス映画祭でこういう質問をされることは2年前ならありえなかった。こういう会話や質問はとても歴史的に重要なものよ。見過ごされたり軽んじられたりしてはいけないと思う。私たちはいろいろなことを経験してきたけれど、今は少なくともこうやってコミュニケーションできているし、加害者には説明する責任がある」。

最後まで、自分の経験やルイについては触れなかったクロエ。これまで多くの女優たちが自身のセクハラ経験を具体的に語ってきたけれど、それとは違う態度を表明した彼女に対する注目が集まっている。「問題全体を見るべき!」という姿勢に、ハリウッドがどう反応するのか見守りたい。

text: Yoko Nagasaka