大坂なおみ、試合後の“粋な第一声”に海外称賛「タレントとカリスマがある」
約7秒中断!? 地元の格上撃破、勝利者インタビューのひと言に喝采収まらず…
テニスの全豪オープンは20日、女子シングルス3回戦で世界ランク72位の大坂なおみ(日清食品)が同17位のアシュリー・バーディ(オーストラリア)に6-4、6-2でストレート勝ち。自身初の四大大会16強入りを決めた。弾丸の191キロエースが炸裂し、大会公式ツイッターが動画付きで絶賛されるなど話題を呼んだが、試合後はご当地選手を応援した地元ファンに対する粋な気遣いを披露。英メディアが「タレントとカリスマがある」と称賛している。
NAOMI旋風は止まらなかった。鮮烈なインパクトを残したのは第1セットだ。第4ゲーム、大坂はセンター寄りから放ったサーブが191キロをマーク。サイドラインいっぱいを捉え、相手は一歩も動くことができず。圧巻の“弾丸エース”に会場はどよめきとともに一気に熱狂を呼んだ。
大会公式ツイッターは「瞬きすると見逃してしまう!」と、すぐさま試合中に動画付きで速報した。「コートの外側に向けたナオミ・オオサカの目を見張る猛烈な191キロサーブは、誰も止めることができない」とパワフルなサーブを手放しで絶賛したが、試合後のある行動も脚光を浴びた。
ホームの歓声に後押しされた格上を1時間13分でストレートで圧倒。試合を速報した英高級紙「ガーディアン」電子版は、ご当地ファンに対する心遣いに注目した。
試合後のインタビューに立った大坂は「本当に幸せだけど、申し訳ない気持ちでもいます」とポツリ。意外な第一声に会場は静まり返ったが「なぜなら、みんな彼女の勝利を本当に期待していたことを私は知っていました」と続けた。ファンの心情を思いやったひと言に笑いと喝采が発生。約7秒間、称賛の拍手が続き、インタビューは一時中断し、大坂は笑顔で会釈した。
世界1位と激突の次戦はホームに? 「大半は忠誠をオオサカに注ぐのは確実」
さらに「こんな雰囲気でプレーしたことが今までなかったので、本当に心から感謝しています。私はいつもオーストラリアの選手と試合をしたいと思っていました。なぜなら、テレビ中継されるし、本当にクールなことです。だから、サンキュー」と話すと、総立ちのファンから再び、大きな拍手が起こっていた。
記事では、強さと豊かな人間性を示した大坂について「彼女は20歳。ナオミ・オオサカは最高の選手となる特質をすでに示している」と称賛。「サービスにおけるパワーと正確さ、ラリーにおけるウィナーは素晴らしい選手に最高のアドバンテージをもたらしている」と選手としてのポテンシャルを紹介している。
次戦は世界ランク1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)と対戦。最強のライバルが立ちはだかることになるが、バーティ戦勝利で地の利を得ることになったと記事では評価している。
「オーストラリア人の大半は彼らの忠誠をオオサカに注ぐことになったことは確実だ。彼女にはタレントとカリスマがある」
規格外のパワー、そして、粋なインタビューから漂わせるカリスマ性で、大坂は地元メルボルンの観衆の心を鷲掴みにした様子。“ホーム”に変えたメルボルンで、世界1位の壁も打ち破る。(THE ANSWER編集部)