羽生結弦、ネイサン・チェン【写真:Getty Images】

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代表選手続々決定…英高級紙が特集「チェンは五輪金メダルの正真正銘の候補だ」

 フィギュアスケートは各国で国内選手権が行われ、続々と平昌五輪代表が決まっているが、海外メディアは大注目の男子シングルの優勝争いについて、「フィギュア界最大のスター」と評した王者・羽生結弦(ANA)と「スタイリッシュな怪物」と評した18歳ネイサン・チェン(米国)の対決の構図に注目した。英高級紙「ガーディアン」が報じている。

 記事では、今月の全米選手権の各種目を振り返り、男子シングルで圧倒的な強さで連覇を達成した18歳の新鋭について「ネイサン・チェンは五輪金メダルに向けた正真正銘の候補だ」と高く評価している。

 代表選考の舞台で合計315.23点のハイスコアをマークし、2位に40点以上の差を付ける圧勝劇となった。記事では「ソルトレイクシティ出身のスタイリッシュな18歳の怪物は2度目の国内制覇において、尊大なまでに最高だった」と絶賛している。

 さらに、トリプルアクセルでミスはあったが、5種類の4回転ジャンプに成功させ、「許しがたいほどに困難なジャンプは彼の持ち札となっている」と4回転ジャンプの精度の高さが特筆されている。

本命はあくまでも羽生「来月復帰し、誰もが知る名前になる」

「今や、彼はオリンピック金メダルの正当な候補に浮上した」とチェンの台頭に注目する一方で、絶対王者の存在を忘れていない。もちろん、羽生のことだ。

「右足の故障からの復帰に奮闘している日本のユヅル・ハニュウはフィギュア界における最大のスターで、平昌においても優勝の本命と目されている」

 チェンの台頭がありながら、日本の23歳こそがあくまで本命と分析。「来月復帰し、誰もが知る名前になるかもしれない」と平昌のリンクで羽生の名前は男子シングル史上66年ぶりとなる伝説が刻まれる可能性に言及している。

 宇野昌磨(トヨタ自動車)、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)、パトリック・チャン(カナダ)ら実力者が顔を並べる中、羽生とチェンの美しき金メダル争いに英国メディアも熱視線を送っている。(THE ANSWER編集部)