ドラマ「鬼(トッケビ)」のOST(左、CJ E&M提供)とAilee(資料写真)=(聯合ニュース)

写真拡大 (全4枚)

【ソウル聯合ニュース】韓国音楽チャートのガオンチャートは12日、2017年の決算チャートを発表し、ストリーミング数の大幅な増加、女性歌手の配信チャート席巻、男性グループのアルバム市場リードを昨年の音楽市場のキーワードに挙げた。

 音楽のデジタル配信(ダウンロード、ストリーミング、BGM)を合算した「デジタル総合トップ100」では、大ヒットドラマ「鬼(トッケビ)」(原題)のオリジナル・サウンドトラック(OST)として発売された女性歌手Ailee(エイリー)の「I Will Go to You Like The First Snow」が1位だった。

 同ランキングに最も多く入ったのは女性歌手IU(アイユー)の6曲で、ガールズグループTWICE(トゥワイス)と女性デュオの赤頬思春期も各3曲をランクインさせ、「ウーマンパワー」を見せつけた。

 注目すべきは、音楽配信市場でストリーミング数が目に見えて増加した点だ。昨年1年間でストリーミング数が1億回を超えた曲は計12曲で、前年より10曲増えた。

 一方、アルバム市場では、EXO(エクソ)と防弾少年団(BTS)が昨年発売したアルバムの総販売枚数がそれぞれ200万枚を超え、男性アイドルグループの健闘が目立った。

 「アルバムトップ100」の1位はガオンチャート集計史上最多販売枚数の149万3443枚を記録した防弾少年団のミニアルバム「LOVE YOURSELF 承 ‘Her’」、2位はEXOの4thアルバム「The War」の韓国語バージョン(販売枚数94万9827枚)で、トップ10を全て男性グループが占めた。

 ガオンチャートは「防弾少年団とEXOを中心に男性アイドルが善戦した。17年の『アルバムトップ400』の累計販売枚数は1693万491枚を記録し、前年比約160%増加した」と説明した。

 このような結果について、ガオンチャートを運営する韓国音楽コンテンツ産業協会のチェ・グァンホ事務局長は「アルバム販売枚数の爆発的な上昇傾向は、アルバムを音楽を聴く商品というよりMD(マーチャンダイジング)商品として認識する消費パターンの変化と、世界的なKポップブームによる海外需要の増加が主な原因に挙げられる」と分析した。

 ストリーミング数の増加については「音楽配信の消費がダウンロードからストリーミングに移行している証拠だ」とし、「ストリーミング商品の安価な価格とダウンロードに比べて低い著作権料の引き上げが必要だ」と強調した。

 チェ事務局長は「ストリーミングサービスの使用率拡大とアルバム市場の成長は、今年も(昨年と)同様の推移になる」と見通した。