いちどに1ダースも飼うほどの猫好き!個性豊かな画家・猪熊弦一郎が描いた「猫たち」の展覧会

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◆いちどに1ダースも飼うほどの猫好き!個性豊かな画家・猪熊弦一郎が描いた「猫たち」の展覧会

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昭和の画壇の中で、常に新しい試みを行って個性的な活躍を続けた画家、猪熊弦一郎(1902〜1993)。「いちどに1ダースの猫を飼っていた」ほどの猫好きでも知られ、作品のモチーフとしても猫は大切な存在だったという。そんな猪熊が描いた猫たちの作品を中心に、画家としての多彩な世界にふれることができる展覧会が開催。美術ファンはもちろん、猫好きにとっても楽しい時間が過ごせそう。


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海外でも活躍した猪熊の、猫を描いた油彩、水彩など百数十点を展示
2018年3月20日(火)から4月18日(水)まで、渋谷・東急本店横の「Bunkamura ザ・ミュージアム」では、「猪熊弦一郎展 猫たち」を開催。今回は、猪熊の故郷・香川県にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館所蔵の、猫を描いた油彩、水彩、素描などを中心に、百数十点を展示する。

1902年に香川県の高松で生まれた猪熊は、東京美術学校で学んだ後、フランスで20世紀を代表する画家アンリ・マティスに学んだ経歴を持つ。その後、渡米をきっかけに画風は抽象的な表現へと変化し、ニューヨークを拠点にした活動は20年間にもおよぶことに。帰国してからも東京とハワイを行き来しながら精力的に制作を続け、90歳で亡くなるまで生涯現役だったという。


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猫に囲まれた暮らしの中、さまざまなスタイルで描かれた「猫たち」
夫婦揃って猫好きで、たくさんの猫たちに囲まれて暮らした猪熊。彼が描いた猫たちは、写実的なスケッチや、シンプルな線で描かれた素描、デフォルメした油彩画など、実にさまざま。展覧会の中では、その作風や技法、ほかのモチーフとの組み合わせなど、いくつかの視点に分けて紹介されるそう。

猪熊は1949年(昭和24年)の新聞の記事で、これまで多く描かれてきた猫の絵がどうも気に入らないと述べた後に「それで猫の形と色を今までの人のやらないやり方で描いてみたいと思った」と書いている。猫をモチーフとして客観的にとらえる視点と、大切な友として扱う愛情のこもった眼差しが、彼のユニークな「猫たち」の絵に詰まっているみたい。


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話題となった前回展がパワーアップ!愛にあふれた猫の絵を堪能して
故郷である香川県の地元では、親しみを込めて「いのくまさん」と呼ばれている猪熊。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で2015年に開催された「猫達」展には、絵のファンだけでなく全国から多くの猫好きも訪れて大きな話題に。今回は展示数も増え、パワーアップした形で東京展を開催するというから、猫好きたちの新たな話題を集めそう。

猪熊は「愛しているものをよく絵にかくんです。愛しているところに美があるからなんです」とも語る。画家として、愛猫家として、愛情いっぱいに描かれた猫たちの姿をきっかけに、猪熊芸術の世界にふれてみては。