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 1月7日に放送された『初耳学』(TBS系)では、突然東大合格者数を2倍に増やした福岡県立明善高校を特集し、その躍進のキッカケを迫った。

 昼食も終わり5時間目の授業が始まる13時20分ごろに、教室の中を覗くと堂々と居眠りをしている生徒たち。実は、東大合格者数を2倍に増やした躍進のカギは「10分間の昼寝」なのだという。

 校長の長俊一氏は「本校では昼休みに『午睡タイム』と名付けて、いわゆるお昼寝の時間を取るようにしています」と語り、明善高校では昼休み内の10分間に午睡タイムを設け、生徒たちに昼寝を推奨しているらしい。しかも、クラシック音楽を流し、質の高い睡眠を確保できるような配慮もされている徹底ぶり。

 医学博士の加藤俊徳氏は「短い昼寝の時間を持つことによって、午後の脳の活動を高めることができることがわかっています」と説明。昼過ぎは脳のパフォーマンス力が低下しやすいと言われているので、この時間帯に短い仮眠をとることで脳がリフレッシュし、効率よく脳を働かせることができるようだ。

 林修は「眠い時に勉強しても全く無駄ですよ。眠い時には寝たほうが良い。僕自身も眠い時に我慢して勉強したこと無いですからね」と語り、明善高校の取り組みに絶賛の声を上げた。

 また、「最近豊島岡の伸びがすごいんですよ」と林が太鼓判を押す豊島岡女子学園では、毎朝5分間、白い布に無心で針を通す「運針」という時間があるらしい。イライラしていたりすると縫物が乱雑になる。そのため、自分の心の状態を可視化でき、集中力や精神力を高める効果が期待できるのだという。

 さらに、海城中学校では、思考力や対応力を養うため、与えられたテーマをもとに即興で演劇を行うなど、ユニークな授業が行われているようだ。

 教師が教壇に立ち授業を行うスタイルは、「落ちこぼれを生む」「生徒の学習能力の個人差を考慮してない」と批判の声が昔からあるが、なかなか改善されていない。今回、特集されたユニークな取り組みをしている学校を参考にして、教育のスタイルをもう一度見直すべきだろう。