厳選! 新馬情報局(2018年版)
第33回:オールフォーラヴ

 明け3歳世代の活躍により、競馬サークルでひと際注目を集めている新進気鋭の調教師がいる。

 栗東トレセン(滋賀県)の中内田充正調教師だ。2014年に厩舎を開業した同師は、今年の3歳世代において出色の成績を残している。

 昨年12月のGI朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)を3戦3勝で制したダノンプレミアム(牡3歳)を筆頭に、昨夏のGIII新潟2歳S(新潟・芝1600m)を勝ったフロンティア(牡3歳)、GIIIファンタジーS(京都・芝1400m)を快勝したベルーガ(牝3歳)と、重賞勝ちのある3歳馬がすでに3頭もいるのだ。

 加えて、新馬勝ちを収めて、これからの飛躍が期待されている若駒もズラリと顔をそろえる。今年の3歳戦線は”中内田旋風”が起きるかもしれない。

 まさにハイレベルな面々が集う中内田厩舎だが、これからデビューする馬の中にも「期待度の高い3歳馬」がいるという。オールフォーラヴ(牝3歳/父ディープインパクト)だ。

 スタッフによれば、すでに活躍している厩舎の”同僚”にもヒケをとらないほどの素質がうかがえるそうだ。その様子を関西競馬専門紙のトラックマンが伝える。

「『オールフォーラヴはいかにも走りそうな雰囲気を持っていて、典型的な”いいディープ産駒”』とスタッフ。『初戦から勝ち負けできるのではないか』という手応えもつかんでおり、将来性もかなり高そうです」

 周囲が早くから見染める同馬は、血統的にも目を引くものがある。


オールフォーラヴの母レディアルバローザ

 母のレディアルバローザは、現役時代にGIII中山牝馬S(中山・芝1800m)を連覇。GIヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)でも3着になるなど、高い能力を示した。

 また、近親を見ても、キャトルフィーユ(牝)やエンジェルフェイス(牝5歳)など、重賞ウィナーがいる。安定して活躍馬が出している一族だ。

 オールフォーラヴは現在、デビューへ向けて順調に調教を重ねている。その動きからも能力の高さが目につき、スタッフの声のトーンは上がるばかりだという。先述のトラックマンが語る。

「『芝コースで追い切った際の反応もよく、ゲートを出るのもうまい』とスタッフは話していました。『不安要素はほとんどない』とのことですね。気になる点を強いて挙げるなら、牝馬なので少し気性がピリッとしている、ということでしょうか。それさえうまく調整できれば、クラシック戦線に十分に乗っていけると思います」

 当初、1月8日の3歳新馬(京都・芝1600m)でデビューする予定だったが、同レースへの登録馬が多く、今回は除外となってしまった。一度仕切り直して、注目の初陣は来週以降になりそうだ。 勢いに乗る厩舎から、またも新たなスター候補が現れるのか。オールフォーラヴのデビュー戦から目が離せない。

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