慰安婦被害者を会場の入口で出迎える文大統領(右端、青瓦台提供)=4日、ソウル(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4日午後、旧日本軍の慰安婦被害者を青瓦台(大統領府)に招いて昼食会を開き、慰安婦問題を巡る日本との合意は「間違った合意」として謝罪した。

 昼食会は先月、外交部のタスクフォース(TF、作業部会)が慰安婦合意の検証結果を発表し、被害者の意見を十分に集約しなかったことを指摘したことを受け、文大統領が被害者に説明しなければならないと判断し、設けられた。

 文大統領は金正淑(キム・ジョンスク)夫人と共に会場の入口で慰安婦被害者らを出迎えた。あいさつでは、「(被害者の)おばあさんたち全員を青瓦台に招待することが夢だったが、やっと招待できてうれしい」と述べた。

 慰安婦被害者らは文大統領の謝罪に対し、「気持ちがすっきりした」などとして、感謝の意を示した。

 青瓦台は慰安婦被害者が共同生活を送る福祉施設「ナヌムの家」と青瓦台を往復する際には秘書室の儀典車両を提供した。青瓦台の朴洙賢(パク・スヒョン)報道官は「警察のエスコートをつけ、国賓が移動する際のような最高の礼遇を示した」と伝えた。被害者が高齢であるため、救急車も待機させたという。