GI有馬記念は終わったが、今年から12月28日にも中央競馬は開催される。同日に行なわれるのが新設の2歳GI・ホープフルS(中山・芝2000m)だ。

 これまで、2歳のGIは牡牝混合の朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)と牝馬限定の阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)の2レースのみだったが、今年からこれが3レース目となる。

 GII時代の昨年の勝ち馬レイデオロは今年のGI日本ダービー(東京・芝2400m)を勝っているし、3歳クラシックレースの第1弾・GI皐月賞(中山・芝2000m)と同じ条件でもある。GI昇格により、ますますクラシックにつながるレースとなりそうで、要注目だ。


デイリー杯2歳Sを勝って、2戦2勝のジャンダルム

 今年の出走馬で唯一の重賞勝ち馬がGIIデイリー杯2歳S(11月11日/京都・芝1600m)を勝ったジャンダルム(牡2歳・池江泰寿厩舎)。母ビリーヴはGIスプリンターズS(新潟・芝1200m)、GI高松宮記念(中京・芝1200m)を勝った馬だ。

 兄ファリダットはGI安田記念(東京・芝1600m)3着、姉フィドゥーシアはGIIIアイビスサマーダッシュ(新潟・芝1000m)2着と、母のみならず兄姉はスピードタイプが多い。母系の血統から2000mの距離は不安視されるかもしれないが、父キトゥンズジョイの産駒はアメリカで中距離タイプの馬を多く出しており、評価を下げてしまうのは早計だろう。

 サンリヴァル(牡2歳・藤岡健一厩舎)は同条件で行なわれたOP芙蓉S(9月24日/中山・芝2000m)の勝ち馬。父ルーラーシップは香港GIのクイーンエリザベス2世C(シャティン・芝2000m)を勝っており、今年のGI菊花賞馬キセキを出して注目を集める。

 産駒は中山・芝2000mで5勝を挙げており、今年の皐月賞ではダンビュライトが3着に入るなど得意条件だ。サンリヴァルは母の父が皐月賞馬アグネスタキオン、祖母がGIオークス馬ウメノファイバーという良血で、クラシックレースを意識せずにはいられない血統構成だ。ここも当然、有力だろう。

 タイムフライヤー(牡2歳・松田国英厩舎)はOP萩S(10月28日/京都・芝1800m)の勝ち馬で、前走のGIII京都2歳S(11月25日/京都・芝2000m)はアタマ差の2着だった。伯父にダートGI5勝のタイムパラドックスがいる血統で、ハーツクライ×ブライアンズタイムの配合はGIIIダービー卿CTなど、中山で重賞2勝を挙げているマジックタイムと同じパターンとなる。

 ハーツクライ産駒に限らず、母系にブライアンズタイムやその父ロベルトを持つ馬は昨年の皐月賞馬ディーマジェスティ(父ディープインパクト)など中山での好成績が目立っており、このコースは向きそうだ。

 ルーカス(牡2歳・堀宣行厩舎)は2015年のJRA年度代表馬で、GI香港カップなど国内外GI6勝を誇るモーリスの全弟だ。札幌・芝1800mで新馬勝ち(8月20日)のあと、GIII東京スポーツ杯2歳S(11月18日/東京・芝1800m)でワグネリアンから3馬身差の2着となり、ここに臨んでくる。

 中山は初コースとなるが、兄モーリスは中山で4戦してダービー卿CT(芝1600m)など3勝。父スクリーンヒーローの産駒にはGI有馬記念を勝ったゴールドアクターもいるように、血統的には相性の良い舞台だ。上位争いが期待できる。

 マイハートビート(牡2歳・高橋義忠厩舎)は紫菊賞(10月14日/京都・芝2000m)の勝ち馬。兄にGII京都新聞杯(京都・芝2200m)を勝ち、日本ダービー2着のサトノラーゼン、GIIIチャレンジC(阪神・芝2000m)を勝っている現3歳のサトノクロニクルがいる血統だ。

 上記の兄2頭は3歳を迎えてから初勝利を挙げていただけに、2歳時に既に2勝しているこの馬には兄たちを超える活躍が期待される。前走のGIII京都2歳Sは7着に敗れているが、大きく出遅れて流れに乗れなかったためと敗因がはっきりしており、巻き返しが期待できそうだ。

 フラットレー(牡2歳・藤沢和雄厩舎)もハーツクライ産駒で、姉バウンスシャッセ(父ゼンノロブロイ)はGIIIフラワーC(芝1800m)、GIII中山牝馬S(芝1800m)など中山での2勝を含む重賞3勝を挙げている。昨年の勝ち馬であるレイデオロと同じ藤沢和雄厩舎の管理馬ということもあり要注意だ。 以上、有力馬を血統から占ってみたが、どの馬もそれぞれに魅力があり迷うところだ。筆者としては、血統からのコース適性の高さなどを踏まえて、サンリヴァル、タイムフライヤーの2頭に特に注目したい。

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