「クリスマスにこそ読みたい「想像力」を授ける5冊の写真集:連載「Art of Journalism」特別編」の写真・リンク付きの記事はこちら

写真は「本」として人が触れる立体的なオブジェクトとなることで、スクリーンの内側に押し込められた素材を、肌感覚の信頼と共感を生む形で読者にストーリーを届けることの出来る媒体である。それぞれのイメージはひとたび本のなかにおさめられると、一連のページの流れがリズムを生み、物語は、紙の質感やにおい、重量とともに読者の体に沁み込んでいく。

それは日々、膨大なイメージが消費され、かつ何を信じて良いか分からないこの時代において、失われた信頼をもう一度自分のところへ引き寄せるものとして、大切な役割を果たしてくれる。ウェブ連載「Art of Journalism」では、特にジャーナリズムの分野において現在の写真集が果たす可能性とその挑戦を海外の写真集を軸に紹介してきた。

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語られないテーマに光を当てるもの、消費しつくされたテーマに新しい視点を与えるもの、見えないものを可視化するもの。現代の写真集は、テーマに対し、コンセプトとデザインをもって、幾十にも重なるレイヤーをもった重層的なヴィジュアルを提示していくことで写真集の新しい価値を創造している。

連載ではジャーナリズムを中心に装丁の隅々にまで工夫が凝らされた写真集を紹介しているが、この年の瀬、クリスマスの時期に、そこから離れ、これまで扱ってこなかった様々なジャンルの写真集を紹介しながら、写真集の価値について多面的に伝えていきたい。

伝説の写真家から、野生写真のパイオニア、アポロ計画から、家族写真まで、表現する内容は違うけれども、それぞれが写真と写真集の価値というものを改めて提示してくれている。この年末に写真集をめくる時間を数時間見つけて、その世界に飛び込んでみるのはいかがだろうか。

ニューヨークを巡るあなたの旅

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ソール・ライター/ポール・オースター『It Don’t Mean a Thing』
The Gould Collection、2017年11月刊/248mm×180mm/全100ページ
PHOTOGRAPH COURTESY OF THE GOULD COLLECTION

写真家ソール・ライターは1950年代から『ELLE』、『VOGUE』等のファッション紙で活躍した後、80年代に自身のスタジオを閉め、その存在は写真界から見えにくいものになっていった。しかし、2006年にドイツのシュタイデル社から出版された初の写真集『Early Color』によって作品の再評価が始まる。

以降、彼の名は20世紀を代表する写真家、カラー写真のインヴェンターとして世界中へと拡散していった。15年には彼を描いたドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』が日本で公開され、17年には日本初の回顧展も行われた。彼の影響は13年の没後(享年89歳)もなお続いている。

『It Don’t Mean a Thing』は、そんな伝説的写真家ソール・ライターと米国を代表する小説家ポール・オースターがコラボレーションした豪華写真集である。ニューヨークを舞台にしたオースターの偶然を巡る逸話と、同じくニューヨークを舞台にストリートフォトを撮り続けたライターのカラー/白黒写真が行き来する。

イメージと言葉とは、不思議なものである。遺伝子レヴェルで無意識的に反応してしまうものなのか、人生の過去の蓄積が影響するものなのか、読者はライターの写真の色彩、そして、そこに写る要素の一つひとつを見て、一度も足を踏んだことの無いブルックリンの街角の匂いをかぐ。彼のつくり出す色彩と構図、彼が切り取る瞬間は、あらゆる場所のあらゆる人間が感じ取ることのできる普遍的な世界の要素を含蓄しているのかもしれない。

そして、またオースターのテキストによって泊まったことも無いカーライルホテル(短編小説の舞台)の一室をありありと想像する。オースターの文章もまた、自分のなかの何かを喚起し、彼が紡ぎだすストーリーは自分自身の歴史として消化されていく。読者はニューヨークで起きる逸話のなかを旅しながら、自分自身の記憶を旅しているような錯覚に襲われる。ライターのイメージが、そして、オースターの心地よく連なるセンテンスが、自分自身の人生に沈み込んでいくのが感じられる。

ライターの写真とオースターの文章は、日々、消費されていくイメージとストーリーがもつ本来の可能性を否応無しに思い出させてくれる。一枚のもつ写真の可能性、ひとつのセンテンスの可能性、そして、それが連なったときの表現力とは、どういうものなのかということを。

この写真集はザ・グールド・コレクションから出版された2冊目の作品である。45歳の若さで亡くなった写真集コレクター、クリストフ・クリゾンへの敬意と追悼の意を表して、生前、彼が高く評価していた写真家と作家の作品が取り上げられている。送り手の故人への想いは、写真家の死後に写真集として、多くの人々の手に届けられることになったのだ。

白黒で描かれる「野生」の美しさ

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ジョージ・シラス『In the Heart of the Dark Night』
Editions Xavier Barral、2015年10月刊/220mm×280mm/全96ページ
PHOTOGRAPH COURTESY OF GEORGE SHIRAS

2冊目に紹介するのは、野生動物写真のパイオニアとして知られるジョージ・シラスの写真を復刻した写真集『In the Heart of the Dark Night』だ。

いまから1世紀以上前の1889年、西部開拓時代が正に終焉を迎えようとしていたその時期に、シラスは、現在に至るまで続いていく野生動物写真というジャンルに初めてアプローチした。幼少期から父や祖父に連れられ狩猟を始めたシラスであったが、彼はハンティングのなかで同時に野生動物の美しさに魅せられていったのだ。

そして、その約20年後、彼は銃をカメラに持ち替え、自前のフラッシュシステムを仕掛けながら、動物の夜間撮影に挑んでいった。人間が立ち入ることが極めて困難な場所に、ハンティングで得た知識を応用させながら、彼らの生きる中心部へと進み、野生動物の姿を撮影することに成功していく。

その頃米国のフロンティアでは、人口増加による都市の肥大化、工業化、そして自然資源の開発によって、少数の先住民によって平静を保っていた原初の自然が破壊されていった。さらに、商業的なハンター、トレーダーによって、動物はその生死に大きな影響を受けていった。

その反作用として同時期に起きていた動きが、エコロジーなどの新しい考え方にサポートされながら生まれた狩猟のライセンス化、そして、1872年に米国で初めての国立公園が制定されることに代表される自然保護の動きである。シラスは、弁護士、政治家としてのキャリアを積み、その職を辞した後、その時間の全てを野生生物の研究に注いでいく。そして、1906年、09年に米国内の2つの国立公園をつくる動きの先頭に立つとともに、密猟禁止の法律制定などにも率先して関わっていく。

起源を知るということに一つの意味があるとしたら、それはその動機を知ることにあるかもしれない、とシラスの写真を見ながら強く思う。彼の作品に映し出される、動物たちは極めて厳かで寛容だ。そこには、わたしたちがエンターテインメントとして消費する動物たちの姿はない。守るべき動物をその彼らの生活の中心で撮った美しい写真たちだ。本という媒体は100年前の彼の意思と、その美しい動物たちの姿を現世に蘇らせる。野生動物たちの美に魅せられるとともに大いなる示唆を与えてくれる貴重な本である。

「父」になること、とは

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コリン・パントール『All Quiet on the Home Front』
ICVL Studio、2017年11月刊/250mm×200mm/全112ページ
PHOTOGRAPH COURTESY OF ICVL STUDIO

3冊目に紹介するのは英国の写真家・ライターであるコリン・パントールによる写真集『All Quiet on the Home Front』である。この写真集は、1人の写真家が「父であること/父性」について、娘の幼少期に撮ったポートレートと自身の短い言葉で綴られた1冊である。12年の間に撮られた48枚の写真とテキストで構成される。

父親になることに対する不安/おそれを遠くへ追いやるために、コリンは幼いイサベルとともに、家の周りの自然のなかへと向かっていく。娘が死ぬことへの恐れ、自分の死へのおそれ、自分が何者であるかすら認識していない時に、父親になることをその環境は強いていく。

写真の舞台となるイギリス西部の都市バースの自然のなかで撮られたイサベルのポートレートとランドスケープは、その写真自体の美しさとともに、コリン自身の心象を伝えてくれる。森、海、草原、自宅の中で映し出されるイサベルの姿は、コリンのテキストと結びつきながら、読者はコリンの父親としての回想の旅へと誘われる。

To get out of the house I walked with Isabel in the hills and fields around our home.
Wondering how to become the father I wanted to be.

家を出て、イサベルとともに丘や草原を歩く。
私は思う、自分がなりたかった父親にはどうやったらなれるのか。

I wish Isabel away.
I always wish her back.

彼女の旅立ちを願う。
そして、彼女が戻ってくることをいつも願っている。

テキスト自体が何か特別なことを言っているとは思わない。それらは、家族を描くドラマや映画のなかで少なからず目にしたことのあるフレーズかもしれない。そして、写真自身が、何か特別なイベントを通して、イサベルの成長を記録している訳ではないし、写真のなかに父親のコリン自身が登場してくる訳ではない。

しかし、こんなにも父親の存在感を写真のなかに感じ、そこから、人の変化(成長という言葉を安易に使っていいのかは、よくわからないので敢えて変化と書きたい)を感じ、テキストが心に響いてくるのは、パンタールの偽りのない率直な想いが、それらの風景のなかに投影されているからに違いない。感傷的に思えるかもしれない言葉も、少しドラマチックな言葉も、言葉そのものを、それ以上でも以下でもなく、わたしは、そのものとして受け止めることが出来る。

この写真集を先月、自分の新刊発表のために向かったパリで購入した。自身のサイン会が開始される1時間程前に、出版社のブースの脇で涙をながしながら、この写真集を読んでいた。周りの喧騒も、目の前のビジネスも、すべては遠くへ追いやられ、パンタールが切り取った風景と彼のテキストを受け止めながら、私自身は2人の子どもを持つ父親として、そして、父をもつ子としての2つの立場から、緑の中に立つ1人の女の子の表情を見つめた。

人間を知るための「犬本」

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マーティン・アズボーン『The Silence of Dogs in Cars』
Kehrer Verlag Heidelberg、2013年3月刊/300mm×240mm/全86ページ
PHOTOGRAPH COURTESY OF MARTIN USBORNE

「クリスマスの時期にレヴューする犬の写真を探してるんだけど、お勧めのものは?」とFacebookにポストしたある日のこと。MacBookの13インチの小さなスクリーンは世界各国の犬と写真と本を愛する人々の50以上ものコメントによって数時間のうちに埋め尽くされた。自分の誕生日メッセージよりも熱心に書かれたコメントを読みながら、わたしは友人たちの犬に対する強い想いをヒシヒシと感じたのであった。そのなかでも、最も多くのフォトブックコレクターがあげ、私自身もお気に入りの犬の写真集を紹介したい(猫好きの方のために、いつか海外の猫の写真集を紹介出来る機会があればと思う)。

タイトルは『The Silence of Dogs in Car』。ロンドンをベースに活動する写真家、マーティン・アズボーンが車内に取り残された犬の様子を描写した写真集である。シーンの多くは夜に撮影されており、暗いトーンのイメージのなかに、車外から効果的に照らし出された犬たちの姿が浮かび上がる。

さらに、雨、雪、霧などの天候は犬の存在をより一層孤独なものとして際立たせていく。全体的に犬の多くは、その表情に特別な感情を抱え込んでいない。しかし、車内に一匹取り残され、窓の外を覗き込む犬たちの姿は非常な哀愁を漂わせている。人によっては罪悪感を感じるかもしれないポートレートの数々は、当初、日常で発見した犬の撮影が試みられたが、最終的にはアズボーン自身が念入りに選んだロケーションに、こちらもまた念入りに選び抜かれた車種と犬種が運び込まれ、セットアップした状況で撮影されたという。

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彼は自身のプロジェクトを「人間と動物の孤独へのおそれへの探求」である、と語る。犬は、ひとつのメタファーであって、動物が人間の手によってコントロールされているという意味にとどまらず、人間が自身によってコントロールしている内面の孤独感、おそれなど、心の隅に追いやられているものを表現することが試みられている。窓は閉め切られ、外から鍵がかけられ、出ることも、そして、何かを伝えることも許されない(犬自身が人間とのコミュニケーション言語を保持していない)犬たち。

この写真集は、単純に犬を「見て楽しむ」という読み方も出来るかもしれない。すべてのポートレートは実によくドラマチックにセットアップされ、ただ見ていても飽きない。しかし、数十ページに渡って犬たちを見ていると、自分自身を見ているようにも思えてくる。読者は、窓の外から犬を眺めつつ、同時に閉じ込められた車内から、窓の外の外界を静かに見つめるのである。いつ問題が解決されるか(飼い主が帰ってくるのか)分からない不安を抱えながら。

しかし、ここでアズボーンは、その「内なるもの」に対して、何かのアクションを求めているわけではないだろう。むしろ、何か、その状況を達観したかのようにも思えてしまう静かな犬たちの存在を見えていると、その状況に対して「何とかなるさ」という楽観的な感覚さえ、わたしは覚えてしまう。先史時代から、最良のパートナーであったという犬、そして人間が解する同じ言葉をもたない静かな犬たちは、わたしたちのわたしたち自身によって隠された心情を優しく重ねることのできる貴重な動物なのかもしれない。

あなたが知らないアポロ計画

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マイケル・ライト『FULL MOON』
Knopf、1999年5月刊/297mm×297mm/全236ページ
PHOTOGRAPH BY DAIGO NAGAO

最後に紹介する『FULL MOON』は米国航空宇宙局(NASA)が1961年から72年にかけて実施したアポロ計画の中で撮影されたロケットの打ち上げから、月面着陸、そして、地球への帰還までを69枚の写真によって構成した縦横約30cm × 30cmの大振りの写真集である。

アポロ計画のなかで飛行士自身によって宇宙で撮影されたもの、自動撮影によって得られたイメージは約32,000枚にのぼり、そのうちの900枚の写真が米国人写真家、マイケル・ライトの交渉によって、初めて外部に公開され、彼が得たオリジナルのネガ、リヴァーサルフィルムは1994年から4年間をかけて、デジタルスキャン/処理され、息をのむほどの美しい写真の数々が蘇った。

それまでに一般の人々が目にしてきたアポロ計画の写真は、オリジナルに対して複製に複製を重ねてつくられた劣化したイメージであったことから、そのクオリティーの違いは歴然としていた。また、月面着陸を代表するようなアポロ計画を「象徴」する写真は『LIFE』や『ナショナルジオグラフィック』などの編集者によって選び抜かれたものであり、それら十数枚の写真ばかりが、人々の目に触れる「アポロ計画」となっていった。この写真集では、ライトがあとがきで触れているように、意図的に象徴的な写真が避けらたことによって、象徴として語られるアポロ計画に新たな視点を与えてくれる。

計画当初は重要視されず、飛行士自身が購入していたというカメラも、徐々にその必要性が認識され、2度目の有人宇宙飛行であるアポロ8号からスウェーデンのハッセルブラッド社が宇宙仕様に改造した中判カメラが使用されるようになり、のちの飛行士たちはそれまで誰も見ることの無かった宇宙の姿を人の目線で記録していった。

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大判サイズの写真集のなかで黒の背景いっぱいに配置される様々な月/宇宙/地球のイメージは、極めて政治的な文脈で語られることの多い「計画」に対し、それらの全てのバイアスを消し去り、純粋にわたしたちへ宇宙空間の美と、そのために文字通りの命をかけた飛行士の姿を示してくれる。

写真集は1999年に出版されたあと、2002年には新潮社から日本版も出版された。わたしはセカンドハンド品を米国のウェブサイトから購入したのだが、その写真集はミシガン州にある図書館の蔵書から売りに出されていたものであった。本のバックページには、図書館の貸し出しカードに出版直後と、その1年後に貸し出しされた記録が残っている。わたしはページを繰りながら、その見ず知らずの2人の読者に想いを馳せずにはいられない。

宇宙に興味をもった少年か、アポロ計画を懐かしむ老人が手にしたものなのか。その彼か彼女は、わたしと同じようにこの写真の存在感に圧倒されたに違いない。見ず知らずの人と勝手に自分の想いを共感しながら、ページをめくる。物質は、人の手に渡り、それぞれのユニークなオブジェクトとなる。それぞれの本は、それぞれにとって違った価値をもっていく。

今回は、連載から離れた企画として、普段は取り扱わないジャンルの写真集を紹介したが、写真集という媒体がもつ、意味、そして、写真の可能性を考える上で、少しでも何かの役に立てばと願っている。写真が本としてまとめられたとき、そこには、つくり手の想いとそれを超えた部分で、さまざまな価値を提示していく。それは、時代や空間、場所を超える想像力を読者に授けてくれるのかもしれない。