iPhone Xで片手操作を可能にするため画面上に「ホームボタン」を設置させてみた

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アップルの最新スマートフォンiPhone Xは、10周年モデルということもあり、大幅なデザイン変更がありました。

その中でも一番の特徴と言えば、全画面ディスプレイです。

iPhone Xのディスプレイは、上下左右のベゼル幅を極力小さくした狭額縁設計により、前面はほぼディスプレイで占められています。このデザイン変更で、iPhone 8 Plusより小さな筐体ながらiPhone 8 Plus(5.5インチディスプレイ)より大きなディスプレイ(5.8インチ)の搭載が可能になっています。

iPhoneでは、この5.8インチサイズのディスプレイモデルは初めてとなり、さらに解像度もアップされたことにより、今までのiPhoneの中でも抜群の視認性を誇ります。


この全画面ディスプレイの採用は、視認性だけでなく、様々に影響を及ぼしています。

もっとも大きな影響がホームボタンの廃止です。

iPhoneにおけるホームボタンは、iPhoneが初めて登場した2007年(日本は2008年)より採用されてきた、言うなればiPhoneを象徴する存在です。

iPhoneに対抗するAndroidが、ホームボタン、戻るボタン、アプリ履歴ボタンの3つを搭載しているのに対し、iPhoneは10年間にわたりホームボタン1つだけの搭載をしてきました。
操作面での自由度は少ないものの、この1つのホームボタンによる操作が、ユーザーにとってわかりやすく、初心者でも簡単に使えるUIを実現してきました。


iPhoneのホームボタンの例(iPhone 6s)

このホームボタンの廃止に伴いiPhone Xでは、新しいUIを採用しました。
画面を下からスワイプすることで、ホームに戻ったり、アプリを切り替えたり、といったUIに変更されました。

新しい操作は、動作も軽快で使いやすいのですが、一つだけ難点があります。
片手での操作の場合、
親指で画面下からスワイプをすると、iPhone X本体のホールドがおろそかになり、保持が不安定になることです。

iPhone Xを片手で握っている場合、親指は画面下には届きません。
仕方ないので握るのをあきらめて、本体を指に載せた状態で親指を伸ばす必要があります。


スワイプの操作方法

iPhone Xを満員電車で吊革に掴まりながら操作するなどの場合は、片手操作が必須となります。
以前のホームボタンは押すだけだったので安定して操作できましたが、スワイプという動作では本体保持で不安定さがアップしていまいます。

そこでiPhone Xで、ホームボタンの操作性を戻す方法があります。
iPhoneの「アクセシビリティ」の「AssitiveTouch」機能にて、画面上にフローティングのボタンアイコンを設置することができるのです。

設定で「カスタムアクション」にて、
・シングルタップを「ホーム」
・長押しを「マルチタスク」
に設定することで、ほぼホームボタンとして機能するようになります。
また、 「AssitiveTouch」は、画面上のどこにでも配置ができるため、右手での片手操作が多い人は、右端にボタンを置けるので操作がしやすくなります。


「AssitiveTouch」を画面右横に設置した例

iPhone Xを活用する上で、このような 「AssitiveTouch」機能を利用することは、邪道な方法かもしれませんが、電車通勤などで片手操作の多いユーザーにはお勧めができる方法です。

現時点では、今後のiPhoneのデザインの方向性がどのようになるか不明です。
ですが、iPhone Xのようにホームボタン廃止の方向に進むのであれば 「AssitiveTouch」機能を今後も活用していきたいところです。


伊藤浩一