『重要参考人探偵』で6年越しのリベンジを果たす?

2011年のデビューからおよそ6年半。大人気漫画原作のドラマ『イタズラなKiss』(フジテレビTWO)での主演をはじめ、月9ドラマ『5→9〜私に恋したお坊さん〜』(フジテレビ系)、朝ドラ『べっぴんさん』(NHK)など話題作に出演し、確実に人気と知名度を増していると思いますが、変化などは感じられていますか?
正直、あまり劇的な変化は感じないですね。
それはご自身について? それとも周囲に対して?
どちらもですかね。僕が感じ取れていないだけなのかもしれないけど、そこまで周りの反応が大きく変化したって感じはまったくないですし。
ご自身に関しても成長や変化を感じることは?
何とか一歩ずつ成長できているのかな? と感じる瞬間はありますが…。なかなか自分について判断するのは難しいですね。あ、でもいま出演しているドラマ『重要参考人探偵』(テレビ朝日系)では、少しだけ成長できたんだって実感できましたね。
どういうところで?
じつはデビューしたばかりの6年前にも、同じ局で同じ監督とプロデューサーのもとで、連ドラに出演させていただいてまして。
2011年のドラマ『アスコーマーチ〜明日香工業高校物語〜』(テレビ朝日系)ですね?
そのときに演じた役が、僕自身とはかなりかけ離れた役で、そのときは全然うまくいかなかったんです。いま『重要参考人探偵』でやっている役も、僕とはかなりかけ離れた役なんですが、そこで以前よりもちょっとできるようになっている自分がいたんです。
6年越しにリベンジを果たせた?
何となく、ちょっとだけ成長できたのかな…? という程度ですけど(笑)。やっぱり、自分自身にせよ、周囲にせよ、劇的に何かが変わったというのはなくて、少しずつ、一歩ずつですね。
同世代ではすでに“ブレイク”と言われるような人気を獲得している俳優さんもいらっしゃいますが、“人気”というものについてはどうお考えですか? 意識はしますか?
人気に関しては、あまりこだわらないようにしています。人気って、上がったらいつかは落ちるものだと思ってるので。いいときもあれば、そうじゃないときもある。勝負は人気が上がっている状態じゃないときに、どう生き残れるかだと思ってるんで。
大事なのは爆発的な人気を獲得することではなく、着実に実力をつけること?
“人気商売”と言いますけど、アイドルではないので。若いうちは「キャー!」と騒がれることもあるかもしれませんが、それがなくなったときに、純粋に求められる俳優でいないといけないと思っています。いまは、そこに向けて自分を磨く期間でもあるのかなと。
そういう意味で、デビューからここまで計算通り、着実に歩みを進めてきたという感覚ですか?
ある意味で、着実すぎるというか…(笑)。さっきの人気の話で言うと、どこかでポーンといかないかな? って思うこともありますよ、やっぱり。でも常に心に留めている目標が、一歩でもいいからステップアップすることなので(笑)。人それぞれペースがあるので、着実にペースダウン、ステップダウンしないように頑張るしかないのかなと。
このドラマの配信開始直後に30歳を迎えますが、特別な意識はありますか?
ありますね。やはり、確実に求められる役柄が変わってくるでしょうしね。まあ、ビジュアルに関しては、僕は朝ドラで15歳の役とかやってますけど…(笑)。とはいえ、30代になるわけで、より大人の役が増えてくるでしょうし、そこで芝居も変わってくるんじゃないかと思います。
父親役や上司役など、年上の人物を演じることで、セリフや求められる空気も変わってくるでしょうね。
そこで、新しく勉強する必要もあるでしょうし、経験が大事になる部分もあると思います。その意味でも、日常が“自動化”しないようにすることが大切だなって思います。
自動化しない?
日常の経験をいかに芝居に活かせるか? いろんなことに興味を持つことが大事だなって。デビューした頃は、芝居ってどうやってするのか? 立ち位置は? カメラアングルは? ってところから、ひと通り学ばなくちゃいけなかったんですよ。でも、もうそういうポジションではなくなってる。
テクニックではなく…。
芝居って、スポーツのように練習してうまくなるだけじゃないんですよね。ある程度の技術を身につけたら、その先でいかに普段の経験を芝居につなげていくかが大事だと思います。

いまは…芝居、俳優の楽しさを模索している時期

先ほどから「着実に」「一歩ずつ」という言葉が聞かれますが、俳優としての究極の目標はありますか?
いつも、そういうときに「海外で活躍したい」とか言いますけど、結局のところ、長く生き残れる俳優になることなのかな? それってすごく難しいことだと思います。主演であれ脇役であれ、「ここは古川くんなら間違いないでしょ」と制作陣に思ってもらえる存在。「この人がいれば何とかなる」と思わせられる俳優になりたいですね。
いま、自分の中で「足りない」と自覚している部分は?
自信ですね。
自信がないんですか?
ないですね。マネージャーに聞いてもらえればわかると思いますが、新しい作品のお話をいただくたびに「できるかなぁ、これ」ってところから入ってますから。
先ほどからの話も含めて、緻密に計算を重ねたうえで進めていくことに、どこかしら自信を持っているのかな…と。
いや、むしろそういう攻め方をしているのは自信がないからですね。そうするしかないんです。自信がある人は多分、そこまで細かく計算せずにやれるんだと思います。自信がないからこそ、現場できちんとできるように考え、計算し、準備していかないといけないんです。
自信がないからこその、綿密な計算と準備なんですね。
自信と余裕がある人はその段階をすっ飛ばしてできちゃうのかもしれないし、そこまで行くと、お芝居により楽しさが出てきて、さらにいいお芝居ができる気がします。いまの自分にはそれがないんです。
“楽しさ”という言葉が出てきましたが、古川さんにとって、俳優というのは…。
仕事ですね。「食べていくため」という意味で。
そこに楽しさは?
正直、楽しさは1割、大変、苦しいが9割ですよ。ただ、その楽しさは毎年、変わっていますね。最初の頃は「いい作品に出られた!」とか「主演が決まった!」だったし、その時期が過ぎて「うまくお芝居ができた」とか「こう動くとアップで使ってもらえるのか」といったテクニカルな部分だったり。さらにその時期を過ぎて…。
いまは?
難しいですね。正直、いまは芝居の楽しさ、俳優の楽しさって何なのか? を探している時期なのかもしれません。
9割が大変ということですが、苦しかったり大変だったりすることが、楽しいという感覚は?
ないです、そういうのは。あくまで仕事なんで(笑)。
古川雄輝(ふるかわ・ゆうき)
1987年12月18日生まれ。東京都出身。A型。7歳からカナダに移り住み、16歳でニューヨークへ。帰国後、慶應義塾大学に入学。在学中にミスター慶應に選出される。2011年の『高校デビュー』で映画デビュー。2013年、舞台『家康と按針』で海外デビューも果たす。同年には主演ドラマ『イタズラなKiss〜Love in TOKYO』(フジテレビ系)が日本だけでなく中国でも放送され話題に。主な出演映画は、『脳内ポイズンベリー』、『ライチ☆光クラブ』、『太陽』など。2018年公開作に、日韓合作の主演作『風の色』、3月21日公開の『曇天に笑う』、4月27日公開の『となりの怪物くん』などがある。現在はドラマ『重要参考人探偵』(テレビ朝日系)に出演中。

出演作品

Netflixオリジナルドラマ『僕だけがいない街』
12月15日(金)より全世界配信
<出演>
古川雄輝 優希美青 白洲 迅 内川蓮生 柿原りんか 矢野聖人 江口のりこ 眞島秀和 戸次重幸 黒谷友香
原作:『僕だけがいない街』三部けい(KADOKAWA/角川コミックス・エース)
監督:下山 天
製作:ドラマ『僕だけがいない街』製作委員会

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応募方法
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受付期間
2017年12月12日(火)12:00〜12月18日(月)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/12月19日(火)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから12月19日(火)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき12月22日(金)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
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