国内男子ツアー出場資格は、合計24カテゴリー。その24カテゴリーには優先順位がつけられ、一番目は「賞金ランク1位の者(翌年から5年間)」。5番目の「前年度賞金ランク60位までの者」、いわゆる“第1シード”や、11番目の「前年度チャレンジツアー賞金ランク1位の者」、19番目に「前年度賞金ランク60位の次点15位の者」、いわゆる“第2シード”があるが、来年の出場資格から、これまでの22〜24のカテゴリーが「統合」される。
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今年までは、
22、「前年度QTランク35位までの者、第1回リランキングまでのツアートーナメントに係わる出場資格とする」
23、「前年度賞金ランキングの上位100位(上記5と19を除く)の者」
24、「前年度QTランク上位者(原則としてQTランク36位から96位までの者)」
と細分化されていたが、来年からは23が廃止。22と24が統合され、今日まで行われていたファイナルQT(最終予選会)6日間のうち、決勝ラウンドに進んだ者が22番目の有資格者になる。「実質賞金ランキング100位までのカテゴリーで出場する選手がほとんどいなかったので、これを廃止しました」とJGTO広報。
これによって何が変わったのか。今回3位に入った木下稜介は昨年のファイナルQTで34位。これまでは、「35位以内」というカテゴリーがあったため、6日間、同スコアで並んだ選手が35位にかかる場合、プレーオフを行い、順位を決めていた。木下も6ホールのプレーオフを戦い、カテゴリー22を勝ち取ったが、今回からその制度がなくなり、単純に順位付けをすればよくなったわけだ(5日目、6日目の合計スコアが少ない者が上位)。
ただでさえ複雑な出場資格のカテゴリー。今回は有名無実化していた項目が統合されたが、2019年からはチャレンジツアーも含めた出場資格もより細分化される。より多くの選手をレギュラーで戦わせ、調子のいい選手に出場の機会を与えるのが目的。これによってツアー活性化が進めばいいのだが。

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