磐田が誇る鉄壁の守りを最後尾から支えるカミンスキー。そんな守護神が日本代表を分析した。 (C) SOCCER DIGEST

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 現地時間12月1日、モスクワにある世界遺産のクレムリン宮殿で行なわれた組み合わせ抽選の結果、日本代表は来夏のロシア・ワールドカップで、コロンビア、セネガル、ポーランドと同じグループHに入った。
 
 この結果を受け、日本がグループ最終節で対戦するポーランドで注目を浴びているのが、ジュビロ磐田に所属するクシシュトフ・カミンスキーだ。
 
 ユースカテゴリーでは同国代表にも選出され、2015年から磐田でプレーするポーランド人GKは、母国メディア『Onet Sport』の取材で、日本で今回の抽選結果がいかに報道されているかを語っている。
 
 来日2年目を迎えた今シーズンも、磐田の不動の守護神として33試合に出場し、J1最少失点(30)を達成する立役者となったカミンスキー。彼は今回のグループ抽選をどう見ているのか? 自身の見解を次のように示した。
 
「このグループはフィジカル的な部分で日本にとって難しいと言える。ポーランド、セネガル、コロンビアには個の力の強さがあり、そういったライバルと当たることを好まない日本は大きな課題と向き合うことになるだろう」
 
 しかしカミンスキーは、「誰もこの結果にうつむいていない」と話し、「日本を侮らない方がいい」と警鐘を鳴らしている。
 
「日本人は、自分たちが勝点を得るために標的にされやすいことを理解している。だからこそ、どのチームにとっても日本は非常に厄介な相手になる。試合は互角の展開になるはずだ」
 
 磐田のチームメイトと抽選結果について話したというカミンスキーは、日本人がポーランドに対してどう分析しているかについてもコメントしている。
 
「おそらく大半の日本人が、『レバンドフスキとその他大勢』という捉え方をしている。もちろん、シュチェスニーやクリホビアクの名前を知っている人もいるが、ポーランドの強みがレバンドフスキだけと言う人が多いのは確かだ」
 
 最後に日本でのプレーについて問われた磐田の守護神は、「ポーランドよりも優しく扱われるね。これは文化的な部分が大きいのだろうけど」とし、さらに今後の去就についても明かしている。
 
「正直、シーズン中は契約ついては全く意識していなかった。まだ契約があるし、僕自身、満足している。とはいえ、今後に何が起こるかは分からない。もし、他クラブからオファーがあれば、代理人と話すことになるだろう。でも、今は十分な報酬を受けているし、不満はないんだ」
 
 来シーズン以降も、磐田でのプレーを明言したカミンスキー。来日3年目を迎えようとしている鉄壁の守護神の存在は、ハリルジャパンにとっても脅威となるか!?