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ハーゲンダッツ ジャパンは新フレーバーとして「クリスプチップチョコレート」(税別272円)を12月5日に発売する。期間限定ではなく、通年販売する基幹商品としての位置づけ。TVCMも放映し大々的なプロモーションも行なう。なぜ基幹商品に手をつけるのか。

○6つの定番

ハーゲンダッツ ジャパンが現在、ミニカップタイプの基幹商品と位置づけるのは6つ。バニラ、、ストロベリー、グリーンティー、クッキー&クリーム、マカデミア・ナッツ、そしてチョコレートブラウニーだ。

新商品はチョコレートブラウニーとの入れ替わりとなり、基幹商品に位置づけられる。アイスクリームの販売統計上は夏場が一番売れるが、同社にとっては、12月から年始にかけてが書き入れ時。この一番大切な時期に、TVCMを活用して一気に認知を上げ、販売に結び付け、基幹商品として根付いて欲しいというのが狙いのようだ。

では、なぜ基幹商品の入れ替えが必要だったのだろうか。ハーゲンダッツ ジャパン上席執行役員マーケティング本部エグゼクティブマネージャーの坂東佳子氏は次のような理由を挙げる。

現行のチョコレートブラウニーは冬場の売れ行きは良好なものの、夏場は濃厚なチョコ味によって買いづらい商品だったという。こうした課題の解消に取り組んだのが、クリスプチップチョコレートというわけだ。

クリスプチップチョコレートのベースは、ベルギー産のミルクチョコレート。そのなかにパリパリとした食感のビターチョコレートのチップが混じっている。個人的には濃厚さはありながらも、ビターチョコで後味が引き締まるようにも感じられた。

坂東氏が話すような狙いどおり、夏場も売れる商品になるかは、実際に食べて判断いただきたいが、TVCM、基幹商品という言葉が出てくるところで、力の入った新商品であることには違いない。

そうした中で述べておきたいのは昨今のアイスクリーム市場についてだ。近年市場は拡大中。夏だけではなく、冬でも売れる商品となってきた。

そうした動きを察知し、競合各社が冬場に新商品を投入している状況だという。1個あたりの価格も高くなっており、ハーゲンダッツにとっては競合が増えている状況にある。こうしたなかで、クリスプチップチョコレートが基幹商品として根付くには、まずは年末年始でどれだけ認知してもらえるかが課題となりそうだ。