音楽がうるさいと隣人女性2名を刺した男に有罪判決(画像は『Thames Valley Police 2017年11月25日付「Man jailed for GBH after row over music - Iver, Bucks」』のスクリーンショット)

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個人差もあろうが、聴きたくない他人にとって楽器の演奏やテレビの音、音楽などは不快な雑音、騒音でしかないことにはやはり注意が必要である。ご近所トラブルの一大原因であり、時には死傷事件すら起きてしまう騒音の問題。イギリスから新たな話題が飛びこんできた。

事件は今年7月16日、ロンドン西部となるバッキンガムシャーのアイヴァーにあるアパートで起きた。その一室に暮らす20代半ばの女性2名(氏名などは明らかにされず)が男に刺されたとして通報。隣人であるウェスト・サセックス州チチェスター出身のジョン・ロバーツ(30)が警察官に取り押さえられた。動機については「朝っぱらからうるさい音楽が漏れてくるため、ついカッとなった」などと供述しているという。

テムズヴァレー警察の調べによると女性らは早朝から大音量で音楽を流していたといい、苛立ちを募らせたロバーツが押し入ったのは午前5時頃。口論が続いた末に持っていたパン切り包丁で切りつけ、2人に怪我を負わせた。1人は手の甲が割け、もう1人は手の腱に深刻なダメージを負い形成外科手術が必要であったという。このほどその裁判がアイルズベリー刑事法院で行われ、ほかの傷害事件を起こしたことがあるロバーツ被告には陪審員全員一致で有罪の評決が下り、懲役6年の実刑判決が言い渡された。

「いかなる理由があろうともナイフで他人を襲うという行為は容認できない。近隣住民の皆さんが聞き取り調査や証拠品の提出に協力してくれたことで起訴となり、有罪判決に結びつきました。心から感謝しています」とテムズヴァレー警察。しかし被害者女性たちにマナーが欠けていたことは事実であろう。大ボリュームの音楽に迷惑するのは夜間ばかりか早朝も同じこと。また午前8時を過ぎても「夜勤明けで静かに眠りたい」という職業の人もいる。どんな時間帯においても常識を疑うほどの騒音は、やはりご近所トラブルの一番の原因であることを忘れてはならないようだ。

画像は『Thames Valley Police 2017年11月25日付「Man jailed for GBH after row over music - Iver, Bucks」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)