韓国メディアが香川の行動を問題視 ロッカールームに「“一般人”は入れない」

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ブラジル戦を観戦後、日本代表のロッカールームを訪れたことが話題に

 日本代表で長く「10番」を背負い、ドイツの強豪ドルトムントで活躍するMF香川真司は、韓国でも日本サッカーの象徴的存在となっており、その動向は注目を集めている。

 欧州遠征メンバーからの落選も驚きを持って伝えられたが、10日のブラジル戦(1-3)後にとった“あの行動”も、韓国メディアでは大きく報じられていた。

 総合ニュースサイト「デイリーアン」は、「香川は10日、日本対ブラジルの親善試合が行われたフランスを訪れていた。観客席で観戦した香川は試合終了後、日本のロッカールームを訪れた。招集メンバーに含まれていない香川は、原則、ロッカールームに入ってはいけない」と、その行動に問題があったと伝えている。

 さらに経済サイト「ブリッジ経済」も、「欧州遠征から外れた香川真司が、習慣的にロッカールームに出入りしたことが、問題になっている」と報じた。同サイトは「香川はロッカールームを訪れ、後輩の選手たちへ激励に訪れた。しかしFIFAでは選手の保安上、一般人が代表チームのロッカールームには入れない。香川は代表チームに選ばれておらず、一般人と変わりがない」と伝えている。

日本の顔と認められる選手だからこそ…

 こうした行動について、同サイトはさらに「香川のロッカールーム訪問はマナー違反だと日本メディアも報じている」と指摘した。

 もちろん、香川がとった行動はチームメイトを激励したいという純粋な思いから出たものであるだろうし、韓国メディアもそうした心情的な部分を理解した上で、ある意味、重箱の隅をつつくような報道を行っているのだろう。バヒド・ハリルホジッチ監督がメンバー外としたことへの“衝撃”も含めて、日本サッカーの顔と呼べる選手だからこそ、こうした些細な行動が韓国で話題になるのは致し方ないのかもしれない。

【了】

金 明碰●文 text by Myung-wook Kim

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images