by Lena

攻撃的なツイートをTwitterで行うとBAN、つまりアカウントが凍結されてしまうことがありますが、Twitterユーザーの中にはたびたび他者への攻撃的な発言が問題になっても、ツイートやアカウントが残り続ける人も。この件に関してTwitterは、「なぜ一部のユーザーだけがポリシー違反しても許されるのか」を説明しています。

Our approach to policy development and enforcement philosophy | Twitter Help Center

https://support.twitter.com/articles/20175448#

Twitter details how it reviews and enforces rules around hate speech, violence and harassment | TechCrunch

https://techcrunch.com/2017/11/14/twitter-details-how-it-reviews-and-enforces-rules-around-hate-speech-violence-and-harassment/



Twitter updates policies with more words on why it won't ban Trump

http://mashable.com/2017/11/14/twitter-updates-policies-wont-ban-trump-newsworthiness/#o_F89mFIUmqp



2017年11月3日、Twitterはサービスのルールを変更し、自殺や自傷行為の助長などは違反事項である旨を明確にしました。また、22日には暴力団や憎悪を感じさせる画像、侮辱的なユーザー名に関するポリシーを含んだ新しいルールを発表すると伝えられています。そして、Twitter上における暴力に関する取り組みがどのように行われているのかという詳細を明らかにすべく、Twitterは2017年11月14日(火)にヘルプセンターをアップデートし、どのようにしてコンテンツを評価し、アカウントのBANを実行しているのかを説明しました。

Twitterに攻撃的・暴力的なツイートを投稿したアカウントはTwitterの運営チームによって使用が一時制限されたり凍結されたりするはずなのですが、トランプ大統領が北朝鮮の金正恩氏に対して「チビでデブ」と発言しても、投稿はそのままでトランプ大統領のアカウントが制限されることはありません。



このような対応について、Twitterは「正当な公益」がある場合には攻撃的なツイートでもそのままサービス上に残されるということを説明しています。

Twitterによると、「問題の全ての側面についてユーザーに見てもらうため、Twitterでは我々のルールを侵害し議論の的となっているコンテンツやユーザーの行動をそのままにすることがあります。これはコンテンツにアクセスできることが公益であると我々が考えているためです。それぞれの状況はケースバイケースで判断され、最終的には機能横断型チームによって決定が下されます」とのこと。

そして「ツイートが多くの人々の生活にインパクトを与える時、国を運営していたり、ユーザーが社会的な問題について重要な発言をしている時は」ツイートは削除されずそのまま残されるとTwitter。一方で、公共に対するインパクトが最小であると見なされた場合は、ポリシー違反のツイートは削除されると示されました。

「人々、グループ、組織、あるいはTwitter上に投稿されたコンテンツの中には『正当な公益がある』と考えられるものがあるかもしれません。しかし、これは彼らの行ったツイートが常にサービス上に残されるということを意味していません。我々は公益として妥当と判断した特定のツイートを残し、議論を可能にします」とTwitterは示しており、トランプ大統領を特定して言及していませんが、上記の理屈によってトランプ大統領が議論を呼ぶような発言してもTwitterにBANされることがないわけです。

この時、凍結や使用制限といった対応が取られるかどうかは、文脈によりけりで、発言が個人あるいはグループ、保護されたカテゴリの人々に向けられているか、正当な公益があるか、過去にTwitterのポリシーを侵害したかなどが考慮されます。

Twitterの共同創設者であるBiz Stone氏はブログで「これは長い間Twitter内部でのポリシーでした。そして我々はこの内容を反映すべく近いうちにルールを改定するでしょう」と語っています。