ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)、ローズ・マッゴーワン(Rose McGowan) photo : Getty Images

長年にわたるハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ行為を雑誌『ニューヨーカー』の記事で告発したジャーナリストのローナン・ファロー。同誌に続報を掲載、ワインスタインの口止め工作について明かしている。

先週「まだまだ暴くことがある」とコメントし、ハリウッドの隠蔽体質について報道する予定だと話していたローナン・ファロー。予告通り、11月6日(月)にハーヴェイ・ワインスタインがセクハラの告発をやめさせるために私立探偵を雇っていたことを明らかにした。ローズ・マッゴーワンなど今回被害を告白した女優や、ジャーナリスト、ワインスタイン・カンパニーの元従業員に関する情報を集めていたという。

私立探偵といっても、浮気調査をするような普通の探偵を想像するのは間違い。なんとイスラエル諜報特務庁の元諜報部員を雇っていたというからびっくり! 報道によると元諜報部員の女性が偽名を使ってローズ・マッゴーワンらと会い、告発の内容を録音しようと試みていたという。またジャーナリストに「自分もワインスタインに暴行された」と言って近づき、本当の被害者の女性たちが何をマスコミに話したのかを聞き出そうとしていたという。またローズら被害者の女性たちの精神状態、特にプライベートや性遍歴についても調査していたと報じられている。

これらの情報をもとに、ワインスタインがプレッシャーをかけ、口止めしようと考えていたのは明らか。ワインスタインの元弁護士も、ワインスタインの代わりにこれらの探偵事務所に報酬を払っていたことを確認しているという。まだまだ明らかになるワインスタインの驚愕の行動。続報にも注目したい。

text : Yoko Nagasaka