なかなか浸透しないと言われていた日本でも、現在ではスマートフォンの所有率がかなり高くなった。2016年12月のデータによると、平均所有率は64.5%だったという。年代別では、最も高い10代(15―19歳)では、男性86.5%、女性95.5%にも達し、ガラケーを使っているのは時代遅れという風潮さえある。しかし、今でも一定数の人が折り畳み携帯を好んで使っており、根強い人気があるのも事実だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 なかなか浸透しないと言われていた日本でも、現在ではスマートフォンの所有率がかなり高くなった。2016年12月のデータによると、平均所有率は64.5%だったという。年代別では、最も高い10代(15―19歳)では、男性86.5%、女性95.5%にも達し、ガラケーを使っているのは時代遅れという風潮さえある。しかし、今でも一定数の人が折り畳み携帯を好んで使っており、根強い人気があるのも事実だ。

 「折り畳み携帯好き」という日本の傾向は、スマホの普及率が非常に高い中国では不思議に感じられるようで、中国メディアの今日頭条は26日、「どうして日本人は折り畳み携帯を好むのか」と題する記事を掲載して分析した。

 記事は、日本は一眼レフカメラや家電、アニメなどでは高い競争力を持つにも関わらず、スマホ業界では後れを取ったと指摘。電車に40人に乗っていたら、35人はガラケーだと主張したが、これは誇張しすぎか、あるいはひと昔前の印象だろう。しかし、日本では中国よりもガラケーに愛着を持つ人が大勢いるのもまた事実だ。

 記事はその理由を4つに分けて説明した。1つは日本が「島国」ならではの保守性を持っていること、2つ目に「高齢化」で使い慣れた折り畳み携帯を好む人が多いこと、3つ目にガラケーと言えどもあまりに性能が優れていて「スマホと大差ない」こと、最後には大企業数社で「市場を独占」していたためだとした。日本の折り畳み携帯は、スマホが登場するまですでに大きな進歩を遂げていて、インターネットや、モバイル決済、音楽、読書、SNSもできてあまりに万能だったと振り返った。

 その点、ガラケーの機能が限られていた中国では、スマホが受け入れやすかったのだろう。また、日本と違い月々の利用料金が安いことや、無料のWi-Fi環境が多いことも手軽さを後押ししていると思われる。しかし、時代の波には逆らえないようで、日本でも折り畳み携帯を見かけることはずいぶん少なくなった。今でも新機種が発売されているようだが、この先も生き残るかどうかは微妙なところだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)