暗殺される直前のケネディ元大統領。ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)、ジャクリーン・ケネディ(Jacqueline Kennedy)photo : Getty Images

現地時間10月26日(木)に公開される予定だったジョン・F・ケネディ元大統領の暗殺に関する文書。公開が見送られることが発表された。

10月26日(木)に公開するとドナルド・トランプ大統領が決定し、世界中の注目を集めていたジョン・F・ケネディ元大統領の暗殺に関する文書。これで暗殺の真相が明らかになるのでは? と期待する声が高まっていた。またトランプ大統領自身も26日の早朝4時に「長年楽しみにされてきたJFKのファイルが公開される。とても面白い!」とツイートしていた。

しかし土壇場で複数の国家機関が公開の延期を要請したことが明らかに。アメリカの安全保障上、法の執行、外交問題に影響を及ぼすからというのがその理由。トランプ大統領はこの要請を受けて300の文書を公開しないことを決定した。残りの2800以上の文書は現地時間26日夜にアメリカ国立公文書館のホームページで公開されている。

またトランプ大統領は公開の中止を要請した機関に対し、公開しなかった機密文書の見直しを命令。180日以内に公開できるかどうかを判断する予定だという。当初は「新しい事実は出てこないのでは?」という専門家の意見も報じられていたけれど、今回の全面公開の見送りで事態は思わぬ展開に! アメリカ国内では改めて暗殺は陰謀だったという説が再燃。外交問題や安全保障に関連するということは、キューバやロシア、CIAやFBIが本当に関与していたのでは? と報じるマスコミも出てきている。

新たな期限は4月。ドナルド・トランプ大統領がどのような判断を下すのか、注目したい。

text : Yoko Nagasaka