シャルロット・ゲンズブール(Charlotte Gainsbourg) photo : Getty Images

ラース・フォン・トリアー監督の『ニンフォマニアック』など個性的な作品に出演してきた女優シャルロット・ゲンズブール。暴力的なシーンが好きだと大胆な発言をしている。

雑誌UK版『ELLE』のインタビューに答えたシャルロット・ゲンズブール。過激な暴力シーンやセックスシーンで注目を集めたラース・フォン・トリアー監督の『アンチクライスト』や『ニンフォマニアック』などに出演したことを振り返り「居心地のいい状態ではないのが好き」とコメント。「映画で暴力的なシーンを演じるのは、いつも私にとってこの上ない幸せなの。なぜならすべてを忘れられる瞬間が訪れるからよ。自信がないことや不安について考えなくなり、行動が上回るからよ」。

フォン・トリアー監督はまさにそういう状態を与えてくれる存在だそう。「彼と一緒に仕事をするとそういう場所に連れて行ってくれる。感情が私自身の人格よりも強くなるの」「自分をジャッジする余裕がなくなるし、そういうつらい状況に自分を置くと発見がある。それに傷つけられるのが好きなの。ちょっとマゾっぽいけれど、生きている感じがする」。

映画『ニンフォマニアック』ではセックス依存症の女性を痛々しく演じていたシャルロット。あのつらそうな表情の裏で楽しんでいたとは……さすが女優。

text : Yoko Nagasaka