ウディ・アレン(Woody Allen)、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein) photo : Getty Images

ついにセクハラ行為が原因で映画芸術科学アカデミーから追放されたハーヴェイ・ワインスタイン。この事件にウディ・アレンがコメントしている。

ウディ・アレンといえば、恋人ミア・ファローの養女だったスンイーと性的関係を持ち、さらに、養女ディラン・ファローに幼い頃性的虐待をしたとして告発されているのは有名な話。だからハーヴェイ・ワインスタインの女優たちに対するセクハラや暴行疑惑にアレンがどう反応するのかには、大きな注目が集まっていた。

BBCのインタビューに答えたアレン。ワインスタインについて聞かれると「ワインスタインをめぐる事件は関わった人すべてにとって、とても残念なことだ」とコメント。さらに「事件に関係するかわいそうな女性たちにとっては悲劇だ。ハーヴェイの人生がめちゃくちゃになったのも悲しいことだ。この事件に勝者はいない。こういうことを体験しなくてはいけなかったかわいそうな女性たちにとって、非常に残念な悲劇だ」「この事件を魔女狩りのようにしてはいけない。女性にウィンクをしたすべての地位のある男性が、自分の立場を守るために弁護士に電話をするような雰囲気にしてはいけない。それも正しくないことだから」。

このコメントには非難が殺到! ワインスタインに同情している点にはもちろん、「魔女狩り」という単語にも厳しい声が上がっている。「魔女狩りとは無実の人を糾弾すること。ワインスタインは無実ではない」と批判されている。

今回の事件で根深いセクハラ体質が明らかになり、変化を求める声が上がっているハリウッド。その世界に長く身を置いてきたアレンがこの批判にどう反応するのか、注目したい。

text : Yoko Nagasaka