久保裕也(撮影:佐野美樹/PICSPORT)

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6日、豊田スタジアムで日本代表はニュージーランドとの親善試合に2-1と勝利を収めた。久保裕也は右FWとして78分までプレー。際どいシュート1本を放ったものの得点はなく、浅野拓磨と交代してピッチを退いた。

ミックスゾーンに現れた久保は、いつもどおりの落ち着いたトーンで試合を振り返った。

「一本チャンスがありましたけど、もうちょっとシュートシーンを増やせたらよかったと思います。3トップ気味になっていましたが、(監督からは)なるだけサイドに張るなと言われていたので、サコ(大迫勇也)君の近くでプレーできたと思います」

「ボールを受けたときにもうちょっと中に入ってシュートというのがあってもよかったと思いますし、もうちょっとイメージを持ってゴール前でやれたらよかったと思います」

そう反省の言葉を語りつつも、久保は明るかった。

「もうちょっとシュートシーンを作れたらよかったと思うのですが、それ以外はまずまずでした。連携はいいシーンもあったのですが、もっとよくなるかとも思っています」

「今日は極力つなごうということでプレーしていました。相手が引いていた、というのもありましたけれど、タメを作る場面があってもいいと思いましたし、それはできたと思います」

監督の指示はしっかりと守りつつアピールはできたのだろう。ワールドカップ予選での活躍を考えると、これまでのプレーで手応えを持っているのではないか。そう聞くと久保の表情は引き締まった。

「結果を残してないので、これからだと思います。まだまだ全然。目に見える結果を出すのが一番必要なので…」

攻守に走り回って貢献したが、目の前のライバルが本田圭佑とあっては一瞬でも気は抜けない。それでも珍しく表情が明るかったのは、予選を突破していること以上に、自信も持っているからだろう。あとは決定打となるゴールをいつ奪えるかになるはずだ。

【日本蹴球合同会社/森雅史】