ニコール・キッドマン(Nicole Kidman) photo : Getty Images

ドラマ「ビッグ・リトル・ライズ〜セレブママたちの憂うつ〜」でエミー賞のリミテッド・シリーズ/テレビ映画部門主演女優賞を受賞したニコール・キッドマン。女性たちに向けて公開書簡を発表した。

ドラマ「ビッグ・リトル・ライズ〜セレブママたちの憂うつ〜」ではDVに苦しむセレブ妻を演じたニコール・キッドマン。受賞スピーチでもDV問題について語ったけれど、ウェブサイト『ネッタポルテ』のウェブマガジンにはもっと広く、女性たち全員に向けたメッセージを発表している。

「女性として生まれたことが不利になると思ったことは一度もありません。女性と男性は平等だという考え方は私のDNAに埋め込まれています。私はフェミニストの母とそれを応援する父に育てられました。だから女の子として生まれたからといって弱い立場にいるべきだと思ったことはない」。

「私たちはみんな多かれ少なかれ、課題に直面します。格差のある社会の中で、私たちが女性であるという事実から生まれる課題です。私にはそういう課題がありました。みなさんにもあると確信しています。そういう瞬間、私は私の味方をしてくれた人、自分を信じなさいと勇気付け、気持ちを高めてくれた人のことを思います。そしてUNウイメンの大使として暴力を生き抜いた人々と会った中で知った、私を奮起させてくれる団結のことを考えます」。

戦争犯罪と戦うファトゥ・ベンソーダ国際刑事裁判所検察官とともに。ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)、ファトゥ・ベンソーダ(Fatou Bensouda) photo : Getty Images

「これまで以上にお互いをサポートし、祝福しあう必要を意識しています」というニコール。「想像してください。もし35億人の姉妹たちを頼ることができて、私たちと一緒にいてくれる善良な男性たちがいるならば、私たちに不可能なことがあるでしょうか?」。

女性に対する差別や格差は依然多く残っている。そして残念ながら、女性同士で連帯しきれていないのも事実。ニコールのメッセージに改めて耳を傾けたい。

text : Yoko Nagasaka