「差別がないと会話はつまらない」 坂上忍のトンデモ持論にネット「ドン引き」
差別や偏見、決めつけがなければ「基本的に会話はつまらない」――。俳優の坂上忍さん(50)がバラエティ番組で展開したこんな持論が、インターネット上で物議を醸している。
問題の発言が飛び出したのは、2017年9月30日放送の「おしゃべりオジサンと怒れる女」(テレビ東京系、毎週土曜23時55分〜)だ。
トークテーマは「やたらと主語がデカい奴」
この番組は、坂上さんとフリーアナウンサーの古舘伊知郎さん(62)、お笑いコンビ「千原兄弟」の千原ジュニアさん(43)がMCを務めるトークバラエティ。毎回違った女性ゲストを招き、彼女らの「怒り」を3人が聞き出す......といった趣向だ。
30日の放送では、元セクシー女優で漫画家の峰なゆかさん(33)がゲストとして出演し、怒りの対象として「やたらと主語がデカい奴」を挙げた。
峰さんによれば、これは「男は浮気をする生き物だから」「男は性欲が我慢できない」など、主語を大きくして自らの行為を正当化しようとする男性に向けた怒り。峰さんは番組で、
「性欲が我慢できる普通の男の人に失礼な話だし、1人称は『俺』に絞って欲しい」
と訴えていた。
こうした話題の中で、京都出身のジュニアさんは「関西人は〜」という主語が使われるケースも多いと指摘。これに東京出身の坂上さんは、「僕、口に出さないけど心では思っているよ」として、次のような持論を展開した。
まず、坂上さんは関西弁で話すアスリートについて「タフでハングリー精神がある」と好意的に見ることが多いという。一方で、「本当に品がない人」を見た際には、
「どうせこの人関西人じゃないかな」
と思ってしまうそうだ。
この発言を受けたジュニアさんが「(関西人に)謝れ!」とツッコミを入れると、スタジオからは大きな笑いが漏れた。その後、坂上さんはおどけた調子で「すみません」と頭を下げたが、古舘さんは「それは謝ってない」とこぼしていた。
「基本的に会話なんてさ、差別がないとつまらない」
さらに坂上さんは、「関西の人も東京来たら『つっけんどん』とか言うじゃない」として、関西の人間も勝手なイメージで「関東人は〜」と語るケースも多いと指摘。その上で、
「基本的に会話なんてさ、差別がないとつまらないってことなんだよ」
と主張したのだ。この発言には古舘さんも、
「差別まではいかなくとも、かなりの偏見がある。偏見、区別、決めつけで楽しんでトークしちゃっているところはかなりあるね」
と同調した。
この古舘さんの意見に「ですよね!」と何度も頷いた坂上さんは、峰さんが「主語がデカい奴」が気に入らないと訴えたことについて、
「だからさぁ、アナタが言ってることは会話をつまらなくすることだよ」
と強い語調で反論していた。
坂上さんのこうした発言について、ツイッターやネット掲示板には、
「会話には差別がないとつまらないとか言っててドン引き...」
「自分が攻撃的な言動をできる立場にいるからこそ出てくる発言」
「おもしろけりゃいいテレビのトークや同じ価値観の仲間同士ではね まともな大人が行う会話なら差別偏見出す奴はアホ」
などの非難の声が殺到。ただ一方で、「まあ言わんことは分からないでもない」「綺麗事を言わずぶっちゃけるの好き」などと坂上さんの発言に理解を示す声も少数ながら出ていた。
そのほか、坂上さんに一定の理解を示しつつも、「馬鹿正直だけど口にしたら大馬鹿でしかねえわ」と地上波のテレビ番組で発言したのは問題だと見るユーザーも目立っていた。