実はすごいオランウータン、“人権”認定も

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多摩動物公園(東京都日野市)は9月28日、公式ツイッターで、“世界最高齢”のオランウータンのジプシーが死んだことを報告した。このジプシー、整腸剤を渡したらその場できれいに袋を破り、飲めたという逸話がある頭脳の持ち主だったという。

実は、オランウータンの知能は生後4歳までは人間の同年齢の知能を上回ると言われている。さらに、ジプシーは子育ても上手だったというが、以前にも、米サウス・カロライナ州の“Myrtle Beach Safari:マーテルビーチ・サファリ”で飼育されているオラウータンが3頭のトラの赤ちゃんに哺乳瓶でミルクをあげて、まるで我が子のように育児していたと、ネットで話題をさらったこともあった。

そんな高い知能を持つオランウータンは、10月13日より公開される映画「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」にも登場する。本作に登場するオランウータンの名前は“モーリス”。そんなモーリスを、シリーズを通してパフォーマンス・キャプチャーで演じたカリン・コノヴァルは「オランウータンには人格的にとても強い完全性があって、そこがモーリスの本質だと思う」とオランウータンの特性について語る。

このようにコノヴァルが語れるのは、シアトルのウッドランド・パーク動物園でオランウータンのトーワンと過ごしたからだ。「私は、人間としてオランウータンと知り合えてとても楽しい思いをしたけど、人間と親密になるオランウータンを演じることで、正反対の体験ができてよかったわ」と振り返る。

また、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのゴラム役などで知られるパフォーマンス・キャプチャーの第一人者アンディ・サーキスは「彼女は猿の行動についての詳しい知識を生かしているから、とても本物に感じる」と、トーワンとの体験が役作りに活かされていることを挙げ絶賛した。

ちなみに、オランウータンの中には、“人権”を認められた存在もいる。ブエノスアイレス動物園で飼育されていたサンドラは、アルゼンチンの裁判所が「人間ではないものの人格はある」と認め、「人間同様の権利と自由を享受すべき存在」と判決を下したこともあった。