輸入品がメインですが、国内産も増えてきています。

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【関連レシピ】パプリカとベーコンソテー

1993年にオランダから輸入され、初めて日本の市場に出回り始めたパプリカ。そのときの輸入量は473トン。多いように思えますが、全国レベルで見るととても少なくて、当時は高級スーパーや百貨店でしか売られていませんでした。しかし、手に入れにくく値段が高いながらも、その色鮮やかさが受け、着実に輸入量が増えていきました。いまでは韓国から大量輸入できるようになり、私たちの家庭でも使われるようになっています。

 

■ 国産は個人レベルから大規模経営にシフト

日本にパプリカが輸入されるようになってから、国内でもいくつかの産地で生産を始めました。現在では山形県・群馬県・長野県で盛んに作られていますが、そのほとんどが小さな畑に作付けしているのだとか。収量がそれほど多くないうえに、出荷期間も短いため、利益が少ないそうです。

一方、企業や農業法人は、最新設備や大型の温室などを使い、大量生産を可能にしています。個人レベルよりも収量が多く、売り上げも確保しやすいのですが、複雑な畑の管理を担う専門知識を持った人材の確保が課題のようです。

 

■ 圧倒的な韓国産のシェアと国産の現状

海外産パプリカのメインを担う韓国は、日本との貿易協定に合意後、農業に大きな投資をしてパプリカの生産、輸出が増えていきました。日本におけるパプリカの輸入量は約4万トンなのですが、このうちの約3万トン、75%近くが韓国産というほど高いシェア率を誇っています。

一方、国産は生産量こそ韓国産に遠くおよびませんが、2006年の収穫量2323トンに比べると、2014年には4274トンと大きく増えています。個人レベルの生産者は減っていますが、大型経営体は増える傾向にあるので、国産ものが多く出回るようになるかもしれませんね。

パプリカは、その彩りを活かして生でサラダに使われることが多いのですが、焼くと甘みが出る野菜でもあります。焼いて肉料理に添えたり、焼き野菜としてカレーの上にトッピングしてみてはいかがでしょうか?

 

■ 【関連レシピ】パプリカとベーコンソテー

手軽に作れてベーコンとの相性も抜群!

<材料>(2人分)

黄パプリカ…1/2個

赤パプリカ…1/2個

ベーコン…2枚

パセリのみじん切り…適宜

オリーブオイル、塩、こしょう

<作り方>

1. パプリカは、種とへたを取って1cm幅のせん切りに、ベーコンは1cm幅に切る。

2.フライパンにオリーブ油大さじ1/2を熱し、ベーコンをサッと炒めてパプリカを加え、強火で炒める。塩、こしょう各少々で味をととのえ、パセリをふる。