アメリカとカナダの今夏の映画観客動員数が、過去25年で最低の成績になりそうだとロサンゼルス・タイムズ紙が報じている。

 今年5月の第1週から9月の最初の休日であるレイバー・デイまでの北米累計興行収入は37億8000万ドルとなる見込みで、前年対比16%減。さらに観客動員数は4億2500万人で、1992年以来最低の数字になるという。

 大作がふるわず、人気シリーズの最新作が期待外れの結果に終わったことが主要因とされているが、根本となる原因については意見が別れている。チケット代が値上がりしていることや、SNSや米映画批評サイトRotten Tomatoesなどで悪評が広がりやすくなったこと、Netflixなど選択肢が広がったことなどがあげられている。

 Exhibitor Relationsのアナリスト、ジェフ・ボック氏は「いまやエンタメ市場を支える足場が以前ほど盤石ではなくなっている」と分析。「みんなの話題を独占するものがたくさんあり、そのほとんどが映画ではない。話題にすべき作品が少ないのです」。

 また、別のアナリストは「観客は映画館で見なければいけないと思う映画にだけ通っています」と見解を示す。ちなみに、今夏は「ワンダーウーマン」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」「スパイダーマン:ホームカミング」など、アメコミヒーロー映画がトップを占めているものの、エドガー・ライト監督の「ベイビー・ドライバー」やクリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」などのオリジナル作品もヒットを記録している。