ジュリエット・ビノシュが奈良に!

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 海外の映画祭などでもその作品を高く評価されている河瀬直美監督の新作『Vision』で、俳優の永瀬正敏が『イングリッシュ・ペイシェント』の演技でアカデミー賞助演女優賞に輝いたフランスの名女優ジュリエット・ビノシュとともにダブル主演を務めることが明らかになった。永瀬は「今年のカンヌ国際映画祭で偶然にも出逢った3人が、わずか3か月後に同じゴールを目指し未来へ向かっている……。日本を代表する、フランスを代表する、という肩書きにはもはやおさまらない河瀬直美監督とジュリエット・ビノシュさんとともに、しっかりとその未来を見つめたいと思っています」とコメントを発表している。

 本作は1997年に劇場映画デビュー作『萌の朱雀』でカンヌ国際映画祭の新人監督賞にあたるカメラドールを獲得した河瀬監督の新作。監督の生まれ故郷である奈良県を舞台に、世界中を旅して紀行文を執筆しているフランスの女性エッセイスト・ジャンヌ(ビノシュ)と、自然豊かな吉野の山々を守る山守の男・智(とも、永瀬)が出会い、言葉や文化の壁を超えて心を通わせていくストーリーだ。2018年に公開を予定しており、全編奈良で撮影が敢行される。

 『トリコロール/青の愛』でベネチア、『イングリッシュ・ペイシェント』でベルリン、『トスカーナの贋作』でカンヌと世界三大映画祭のすべてで女優賞を受賞しているビノシュは、河瀬監督について「作品で彼女はいつも自然に寄り添い、人のことを愛していますね。(中略)彼女が紡ぐ表現方法などとても独特で素晴らしいと感じていました」と評価。実はハリウッド作品の撮影が先に入っていたが、スケジュールの調整ができて今作への参加が決まったそうで、「昔から日本の、特に地方を訪れてみたいと思っていました。その土地に住んで、その地域の人たちの生活に触れてみることを夢見ていましたが、今回その夢が叶いました」と喜びを語っている。

 河瀬監督と永瀬がタッグを組んだ『光』が出品されていた今年5月のカンヌ国際映画祭での出逢いがきっかけとなった本作。すでに撮影は始まっており、河瀬監督は「彼女(ビノシュ)とともに『映画』をつくりたいと思った瞬間から、全ての準備がパズルのピースのように次々と奇跡的にはまっていき、カンヌから帰国して3か月ほどでゼロからの企画がこうして立ち上がりました」とコメントしている。(編集部・海江田宗)

映画『Vision』は2018年に公開予定