これは将来有望!?フィン・ウォルフハード

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 スティーヴン・キングのホラー小説「IT」の待望の映画化作品『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(11月3日 日本公開)について、主人公ビルの仲間を演じた子役のジェレミー・レイ・テイラー、 ソフィア・リリス、フィン・ウォルフハード、チョーズン・ジェイコブズ、ワイアット・オレフらが、8月30日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

 静かな田舎町で児童が行方不明になる事件が相次ぐ中、少年ビル(ジェイデン・リーバハー)の弟ジョージが大雨の日に出掛け、道路におびただしい血痕を残して姿をくらます。自分を責めるビルの前に突如現れた“それ”ことペニーワイズ(ビル・スカルスガルド)を目撃して以来、ビルは恐怖に取りつかれるが、同様に目撃した仲間と手を組み立ち向かっていく。映画『MAMA』のアンディ・ムスキエティが監督を務めた。

 口が達者なリッチーを演じたフィンは、現在人気テレビシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」に出演中。ある意味でスティーヴン・キングの「IT」の影響を大きく受けたのではないかと言われることについて「今作に出演する前から、ホラーの世界に多少慣れた感じはあったんだ。『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の多くは、スティーヴン・キングの『IT』の影響だから、僕は一周してまたホラーの世界に戻ってきた感覚だったね」と答える。さらにスティーヴン・キングが今作を気に入っていることについては「彼はムスキエティ監督に、どれだけ今作を気に入ったか、長くてとてもスウィートなE-mailを送ったらしいんだ。僕らがサンディエゴ・コミコンに参加した際にも、スティーヴン自身がビデオを作り、今作がどれだけ良作で、誰もが鑑賞すべきだと語ってくれたよ」と話す。

 1990年代に製作されたテレビムービー『IT/イット』を、この中で唯一鑑賞していなかったという秀才ベン役のジェレミーは「僕の役柄ベンはグループ(映画内では『The Losers Club』)の中でも一番おびえている少年なんだけど、実際のセットでのペニーワイズも僕にはとってもかなり怖かったんだ。だから、僕の登場シーンのほとんどはリアルな反応で、演技はしていなかったかもしれないね(笑)」と語った。

 父親から虐待を受けるビヴァリー役のソフィアは「父親役のステファン・ボガルトもペニーワイズ役のビルも、実際にはみんな優しいけれど、カメラが回ると震え上がるほど怖いの! だからわたしの登場シーンのほとんどはおびえながら演じていたわ。これまでにも、気のめいるような子供時代を過ごしていたり、母親が亡くなっていたり、今作のように父親に虐待されている少女を演じることが多いんだけど、実際のわたしはとても幸運な子供時代を過ごしているわ(笑)」と実生活とは全く異なったキャラクターを演じていることを明かした。

 大人びたスタンリーを演じたワイアットは、トロントでの撮影について「僕らの演技コーチ、ベンジャミン・パーキンスのおかげで、(撮影開始から)最初の2、3週間で、僕らは絆を深めることができたんだ。彼は、僕らに有名な演技指導をして、お互いを信頼できる関係にしてくれたよ。演技指導の中には、死んでいるフリをする演技もあって、僕ら数人で挑戦したりしたんだ」と振り返った。

 小説「IT」を2部作として展開する今回の映画化。今作が前編となるわけだが、後編では誰に自分の役を演じてほしいかとの問いに、ホームスクールの少年マイク役のチョーズンは「チャドウィック・ボーズマンだね。映画『ブラックパンサー』を撮り終えたら、ぜひ(セットに)来てほしい」と回答。お気に入りの俳優をプッシュする微笑ましい一面がうかがえた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)