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1996年にイギリスで製作された映画『トレインスポッティング』。ドラック中毒の主人公たちの日常を描き、ポップカルチャーの代名詞となった同作が、20年の時を経て、ダニー・ボイル監督の手により続編『T2 トレインスポッティング』を完成させた。そのBlu-ray&DVDが9月6日に発売。リリースの記念にお笑い芸人の劇団ひとりとコラボした"なりきりポスター"がお披露目された。

続編の舞台は前作から20年後。大人になりきれないダメな男たちの新たな旅立ちをユーモラスを込めて映し出す。キャストは主人公のを演じたユアン・マクレガーをはじめ、ジョニー・リー・ミラー、ユエン・ブレムナー、ロバート・カーライル、ケリー・マクドナルドとオリジナルキャストが再集結している。

実は20年前、ひとりは雑誌『犬田号』(太田出版)の企画にて、『トレインスポッティング』の登場人物になりきってのビジュアル撮影を行っており、今回は作品同様、20年越しにキャラクターに扮している。当時のことを「すかっり忘れていた」と笑うひとりだが、「あそこまでドラックをスタイリッシュに描いていた映画はなかった。サブカルっぽいけど、ちゃんとエンターテイメント。この撮影のときはちょうと見た後くらい。感化されていましたね」と振り返る。

現在40歳のひとりがハタチとなる20年前。当時は、ネタ見せ番組『ボキャブラ天国』が一世を風靡するなどお笑いブームの真っ只中で、若手がアイドルのように人気を馳せていた時代だった。「芸能界で天下をとってやる」。そう意気込んでお笑いの道を歩んでいたひとりだったが、のちに転機だったと言う出来事が起こる。お笑いコンビ「スープレックス」の解散だ。

「『トレインスポッティング』の撮影から3、4年後にピン芸人になったのが芸能人生でいうとターニングポイントだった。当時は相方に逃げられてショッキングで路頭に迷いました」。

コンビ活動を考えていたひとりにとって解散は予想外の事だった。しばらく相方を探しつつ、芸人を休もうと考えていたが事務所の先輩であるデンジャラスの安田和博から、ある言葉をかけられたという。

「解散したその日に太田プロ(ひとりの所属事務所)の先輩たちが集まってくれた。僕は相方を探すまで休もうかなと思っていたら、安田さんが『ちょっと休むって言って辞めていった芸人は何人も知っている。何かやれよ』と言ってくれた。その言葉が自分の中でえらくしっくりきた。それで、次の日からピンで活動をする。やれるまでやろうと思った。解散の直前にもお笑いライブで、遊びでピンもやっていたのでネタはあったんです。だから、ちょっとしばらくピンでやろうかなと。いいタイミングでしたね」。

再出発後、『笑わず嫌い王決定戦』などに出演し、ブレイク。その後も活躍はめざましく、『陰日向に咲く』で小説デビューをし、続く2作目の『青天の霹靂』は大泉洋、柴咲コウらで実写化され、自身が監督を務めた。

ハタチの頃には予想もしなかった濃い20年。では20年後はどうなっていたいのか、聞いてみた。「あの頃はなにがなんでも(ビート)たけしさんになってやる! という気持ちでやっていた。40歳になって、自分の技量も分ってくると、追いつけないとわかった。芸能界に風穴をあけてやろうと思ったけど、今は細く長くっていう気持ちで生きています。60歳…。うーん、そうですね。20年後は渡辺正行さんみたいなポジションにいたら僕は大満足です(笑)」。